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放射線研究会リスト

放射線シンポジウムリスト

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40回UV/EB研究会概要(聴講記)

平成201114日 於 住友クラブ

1.高分子の放射線加工における基礎技術(会員ページ)

ラジエ工業(株) 技術顧問 貴家 恒男

 放射線架橋・切断、グラフト重合、キュアリングなどを用いた高分子の放射線加工はすでに産業として定着している。ここでは電子線・γ線と物質との相互作用のおさらい、分子構造と固体構造の異なるポリエチレンの放射線架橋反応と物性変化、架橋助剤、実際の放射線架橋の工業化例と開発状況を紹介する。また、放射線酸化反応と線量率との関係についても触れたい。

2.電子線グラフト重合による吸着剤の開発(会員ページ)

   日新電機株式会社 材料研究所 機能材料研究センター 奥村 康之

 電子線照射技術は、日常用品や医療用品の製造において様々な場面で利用されている。これらは主に高分子の架橋や、殺菌・滅菌といった電子線の特性を活かしている。今回我々は電子線のもうひとつの特性である、材料への新機能付与を応用して水処理用吸着材の開発を行った。この吸着材は、近年社会問題になっている水質改善に貢献し得る特性をもっていた。その基礎特性について報告する。

 

3.電子線グラフト重合による繊維の機能化(会員ページ)

株式会社ミツヤ テキスタイル加工部 技術グループ 次長 高橋 郁夫

 繊維の新たなる機能化手段として、電子線グラフト重合技術を用いて、金属イオン捕集材の開発を検討してきた。そして、平成18年度地域新生コンソーシアム研究事業で実用化に向け2年間研究をおこなった。今回この成果(有害金属およびレアメタルの捕集状況)および電子線グラフト率を向上させるため行った新規手法を紹介する。 

  

39回UV/EB研究会概要(聴講記)

平成20926日 於 住友クラブ

1.最先端放射線用超微細加工材料の放射線化学と材料設計(会員ページ)

大阪大学 産業科学研究所  古澤孝弘  

  半導体製造における微細化は主に露光源の高エネルギー化(短波長化)によって達成されてきた。 現在、半導体製造ラインではArF液浸リソグラフィを用いて60nm以下の加工が行われているが、 次世代リソグラフィでは、露光源のエネルギーはいよいよ電離放射線領域にはいると考えられている。 本講演では最先端放射線用超微細加工材料の放射線化学と材料設計について報告する。

2.放射線抵抗性細菌のDNA修復機構の研究(会員ページ)

   (独)日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 バイオ応用技術研究ユニット 量子ビーム遺伝子資源研究グループ 佐藤 勝也

 放射線抵抗性細菌デイノコッカス・ラジオデュランスのDNA修復能欠損変異株の解析から、当該菌の放射線抵抗性に 重要な役割を担う新規DNA修復促進タンパク質PprAを同定し、その機能解析と共に放射線応答機構についても研究を進めてきた。 新規DNA修復促進タンパク質PprAを中心としたラジオデュランスのDNA修復機構と放射線応答機構について最近の知見を紹介する。

3.放射線によるモノづくり -- 日本では産出しない金属資源を求めて --(会員ページ)

(独)日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 環境・産業応用研究開発ユニット 金属捕集・生分解性高分子研究グループ 玉田 正男

 放射線を用いたモノづくり技術である放射線グラフト重合では、接ぎ木のように、特定の化学構造をポリエチレン などの既存の高分子に導入することができる。この技術により、金属イオンと親和性の高い官能基を導入し、高い選択 吸着性を持つ繊維状の金属捕集材を合成した。この金属捕集材を用いて、日本で産出しない金属資源の採取をめざし、 海水中のウランや温泉水中のスカンジウムの回収で得られた成果を概説する。

  

38回UV/EB研究会概要(聴講記)

平成20620日 於 住友クラブ

1.電子線硬化プロセスによる航空機用構造部材の開発(会員ページ)

原子燃料工業株式会社 NFI照射サービス室 室長・理事 赤土 雄美

 最近の航空機には軽量化のため複合材料が多く採用されており、2009年就航予定のボーイング787は構造重量の50% に達する。従来は硬化に大型オートクレーブで長時間を要し、エネルギー使用量も大きかった。そこで経済産業省「民間航空機基盤技術プログラム」の「次世代 航空機用構造部材創製・加工技術開発」プロジェクトで電子線を用いた硬化技術開発を行い、従来と比べコストを40%削減できることを確認した。

2.温度応答性高分子のグラフト重合による培養皿の開発と再生医療への応用(会員ページ)

(株)セルシード 知的財産室室長    坂井 秀昭

 現在、患者のQuality of Life(QOL)の向上を目的としたオーダーメイド医療が渇望されており、その一つとして患者自身の細胞を用いた再生医療が注目されている。弊社は東京 女子医科大学発の技術である細胞シート工学による再生医療の実用化を目指している。その細胞シートを得るために電子線を用いて表面改質した温度応答性培養 皿が必要である。本講演ではその温度応答性培養皿の開発経緯、並びにそれより得られる生体内各組織の細胞シートによる臨床応用例を紹介する。

3.粒子線照射による半導体デバイスの特性改善(会員ページ)

サンケン電気株式会社 PDD事業部 民生Di技術グループ    宮薗 慎一

 半導体デバイスへの粒子線照射の歴史は古く、30年以上前からデバイスの特性改善を目的とした様々な検討が行われてきま した。本講演では、粒子線照射によって半導体内部に形成される欠陥の役割や、それにより制御できる半導体特性について説明致します。また、実際に粒子線を 用いて開発したパワー半導体のご紹介をさせて頂くと共に、今後のパワー半導体の展望と期待される粒子線技術についてお話致します。

  

37回UV/EB研究会概要(聴講記)

平成1911月16日 於 住友クラブ

1.低エネルギーEB装置と応用製品開発(会員ページ)

株式会社NHVコーポレーション EB加工事業部 京都EBセンター 寺澤 隆裕

 1980年代磁気メディア等EBキュアリングを用いた製品化が進められた。近年「無溶剤・省エネ」プロセス、高機能性製品製造技術として改めてEBキュアリングが注目されている。本講演では、EB装置の原理やEBキュアリング分野における利用例をご紹介すると共に、製品開発の一助として活用いただくため(株)NHVコーポレーション京都EBセンター、前橋EBセンターに設置しているEB装置の概要についてもご紹介します。

 

2.電子線の繊維加工への応用(会員ページ)

京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 先端ファイブロ科学部門 准教授 奥林 里子

 放射線、特に電子線照射技術は、紙・プラスチック・ゴム・食品などすでに幅広く利用されていますが、繊維への応用はこれまで殆どなく、ましてや実用化には至っていませんでした。本講演では、研究室規模から実用化を見据えた実スケールの研究まで、電子線を用いた繊維の加工について紹介するとともに、実用化までの今後の見通しについてお話いたします。

 

3.大阪大学"阪大複合機能ナノファウンダリ"の事業説明 <地域のナノ研究を支援>(会員ページ)

大阪大学 産業科学研究所 阪大複合機能ナノファウンダリ 特任研究員 村杉 政一

 全国26機関の参画による13のチームが保有する「特徴ある先端的な研究施設・機器を共用させイノベーションを創出する」ことを趣旨として、文部科学省が前プロジェクト(2002年度〜2006年度)を継続発展させた『先端研究施設共用イノベーション創出事業』を2007年4月から2011年3月までの5年間新たに開始しました。皆様にこの事業をご利用頂きたく、『阪大複合機能ナノファウンダリ』についてご紹介させて頂きます。

 

   

36回UV/EB研究会概要(聴講記)

平成19年8月14日

 於 キッズパーク3F サイエンスサテライト多目的ホール

1.原子力政策におけるエネルギー及び放射線利用について(会員ページ)

前ONSA会長 前原子力委員会委員 関西電力褐レ問 前田 肇

 原子力委員会は、平成1710月に原子力政策大綱を決定し、政府はこれを原子力の研究、開発及び利用を推進する際の基本方針として尊重する旨閣議決定しました。この大綱では安全の確保、平和利用の担保等の基盤的活動の強化を前提として、エネルギー及び放射線利用(原子力利用)、研究開発、国際的取組等に関して推進すべき基本的考え方を示しています。今回、この中のエネルギー及び放射線利用に関する原子力政策の基本方針について説明します。

 

2.食品照射 −なぜ今必要か−(会員ページ)

日本原子力研究開発機構 久米民和

 食品照射は、放射線の生物作用を利用して食品の衛生化、保存、品質向上を目的とする処理技術である。すでに多くの国で香辛料の殺菌をはじめとした食品照射が広く実用化されているにもかかわらず、我が国では馬鈴薯の照射が許可されているだけである。ここでは、先日報道された照射大豆製品回収などの問題にも触れながら、日本における食品照射の最近の動きを紹介する。

 

3.大型放射光でみる有機材料の世界と産業利用(会員ページ)

()高輝度光科学研究センターおよび阪大産研 堀江一之

 西播磨にある大型放射光研究施設(SPring-8)の高輝度放射光は、これまで一部の研究者のためのものと思われがちであったが、その潜在能力は、タンパク質やナノ構造体、ポリマーの結晶構造の解析は云うに及ばず、有機薄膜や半導体の構造評価とイメージング、触媒研究、科学捜査の極微量分析まで、広い範囲におよんでいる。有機材料を中心に、SPring-8の産業利用の現状を紹介し、大いに利用してもらうことを期待したい。

 

  

35回UV/EB研究会概要(聴講記)

平成19年6月8日 於 住友クラブ

1.電子線照射技術  − 2,3の塗装例について −(会員ページ)

株式会社アーテック 取締役技術部長   畑  宏則 
代表取締役  浅井 勇詞

  重合性モノマーやオリゴマーに電子線を照射すると重合体を生成する。また、電子線エネルギーは極めて大きいので、重合体の架橋密度を高めることが出来る。即ち、物性を方向づける架橋間分子量を小さく設定し、さらにモノマーを選定することによって、特殊な機能性塗膜を提供することが出来る。本研究会では景観用サイン、滑雪塗料、蓄光誘導板等について解説する。

2.集束イオンビーム励起表面反応による立体ナノ構造形成技術(会員ページ)

兵庫県立大学高度産業科学技術研究所 CREST-JST  松井 真二

 集束イオンビーム励起表面反応を用いた立体ナノ構造形成技術は、1)集束イオンビームのビーム径が5nmまで収束可能であるので、3次元CADデータを用いて、数10nmレベルの立体ナノ構造形成が可能である。2)ソースガスを変えることにより、金属、半導体、絶縁体等、多種の材料で、3次元ナノ構造形成が可能である、等の優れた特徴を有しており、エレクトロニクス、メカニクス、オプテイクスからバイオテクノロジーまで広範囲にわたるナノテクノロジーの中核技術として期待されている。

  

3.タイのガンマ線照射施設(会員ページ)

有限会社 イービーム技研 代表  永倉 邦男

 タイにおける日本企業の進出は多く、タイで走っている自動車の90%が日本車といわれている。2006年には2箇所のガンマ線照射施設が建設され、そのひとつ、「Siam Steri Service」は日本の巴商会の資本により開設された滅菌工場であり、ガス滅菌と同一施設にガンマ滅菌施設を併設したものである。エチレンオキシドガス滅菌と、ガンマ線滅菌装置を同一工場に持つことにより、両滅菌法の特徴を選択して各種の滅菌の受託が可能となった。ガンマ線照射は、殺滅菌などに利用されているほか、昨年は、放射線照射により検疫処理をした熱帯果実の輸出が米国と調印されるなど、食品照射へ用途も期待されている。

   

  

  

34回UV/EB研究会概要 (聴講記

平成18年11月17日 於 住友クラブ

1.魅惑のソノケミストリー(会員ページ) 

 電源開発株式会社 技術開発センター 複合科学グループ 名久井 博之

 水中に超音波を照射すると、微細な泡(空洞)が多数発生します。これが音圧で内部に崩壊する時に断熱圧縮によって数千℃、数百気圧という高温・高圧の反応場が瞬間的局所的に発生します。この現象をキャビテーションと呼び、その化学的効果を研究するのがソノケミストリーです。本講演ではソノケミストリーに関するトピックスを紹介し、その魅力をお伝えしたいと思います。

 

 

2.無機−有機ハイブリッド型UV硬化樹脂の紹介(会員ページ)   

アトミクス株式会社 コーテイング開発 佐熊 範和

 シロキサン結合を形成する無機成分とC−C共有結合を形成する有機成分がUV光エネルギーにより同時に架橋反応を開始し、IPNを形成しながら、ナノシリカ−シラン−有機成分が一体化した強固なハードコート膜を形成する新規なシステムをご紹介いたします。

 

3.ゾルゲル法を利用した有機無機ハイブリッド(会員ページ) 

荒川化学工業株式会社 新事業企画開発部 ハイブリッドグループ 合田秀

 ポリマーとシリカが数ナノサイズで複合化した透明ハイブリッド技術を解説する。シリカ粒子が数ナノメートルである本ハイブリッド材料は、シリカ粒子をひとつのモノマー単位と見るかの如く考えることができ、分子設計することで、両者の長所両立が可能である。超耐熱・絶縁エポキシ樹脂、溶融しないウレタンゴム、ウエットメッキ可能なイミドフィルム。最近、注目のシルセスキオキサン型ハイブリッド技術も併せて紹介。

  

4.低エネルギ電子線利用に向けた取り組み(会員ページ)

三菱重工業株式会社 神戸造船所 大野幸彦

 弊三菱重工業株式会社神戸造船所では、低エネルギ広域電子線照射装置の製品化を図ってきています。ここでは、本装置利用者の要望に対応し、生産性向上のための大出力化、稼働率向上のための運転監視、ワークからの影響を受ける膜の保守性改善等の取り組み状況を紹介します。また、電子エネルギを利用した新たな取り組みについても紹介します。

  

 

33回UV/EB研究会概要 (聴講記

開催日平成18年8月11日

 於扇町キッズプラザ3F・サイエンスサテライト多目的ホール

1.国際的に見た放射線利用の広がり(会員ページ) 

 内閣府原子力委員会委員 町 末男

 放射線の利用は原子力の重要な部分を占めている。生活に関係の深い医学、食糧・農業の分野では「がん」治療から「害虫の駆除」まで広く利用されている。産業分野では「耐熱電線」から「電池用隔膜」まで様々な材料の製造法として、また製紙や製鉄などの工程制御に広く使われている。また、廃水、排煙の浄化への活用も始まっている。放射線の利用はIAEAの長年の努力によって、開発途上国にも拡がっており、その国の発展や貧困の削減に貢献している。これらの点について現状と将来の展望を論ずる。    

2.低線量放射線の影響(会員ページ)

(財)環境科学技術研究所 生物影響研究部 小木曽洋一

 青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設でアクティブ試験が始まり、チェルノブイリ原発事故から20年を経過した昨今、どの位の放射線に被ばくすると、がん等の病気が起きるのか、また子孫への影響はあるのか等、低線量放射線の生体影響についての関心が高まっています。今回は私どもの研究所で行っている、微量の放射線を長期間連続照射したマウスの生物影響とその仕組みについての研究の一端を紹介しますが、ご参考になれば幸いです。  

3.人と医療と放射線レントゲン写真から三次元画像への発展(会員ページ) 

大阪市立総合医療センター 中央放射線部 福西康修

 人体の中を切らずして診る。現在の医学では当たり前となったX線を用いた撮影技術も1895年にレントゲン博士がこの原理を発見し医学応用したときには驚愕の事実であったに違いありません。その二次元のX線画像の応用とコンピュータの発達、さらには造影剤の開発により近年では寸分のくるいのない骨や血管の超精密三次元画像、心臓の動きを立体的に見ることのできる四次元画像までもが医療分野では日常診療に利用されています。"切らずして診る"から"切らずして治す"技術へと日夜進歩し続ける現在の医療技術の中での放射線利用法をご紹介します。

  

 

32 UVEB研究会概要聴講記

 平成18年5月26日 於 住友クラブ

1.放電による負イオン、オゾン発生特性とそれらの混合ガスによる殺菌特性(会員ページ)

三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 環境システム技術部
 放電応用グループ   谷村 泰宏

 コロナ放電によって生成した負イオン(Negative Air Ion)に環境基準値(0.1ppm)以下のオゾンを添加することにより、オゾン単独処理に比べて効率的に殺菌できることを見出した。コロナ放電による負イオンとオゾンの発生特性、コロナ放電による負イオン種の同定、負イオン/オゾン混合ガスによる殺菌特性およびその食品保存特性を中心に述べる。

2.架橋PTFEの固体潤滑への応用とその摺動機構について(会員ページ)

日立電線株式会社 研究開発本部 材料技術開発センター 
    機能性有機材料ユニット   山本 康彰

 当社、日立電線鰍ナはPTFEを架橋させた架橋PTFEを製造、販売している。本材料は耐摩耗性、耐クリープ性等に優れた特長を有しており、これらの特長が活かせる用途で実用されている。 本研究会では架橋PTFEについて紹介すると共に、その最大の特長である耐摩耗性に焦点を当て検討した結果について報告する。

3.放射線を利用した固体高分子型燃料電池膜の開発(会員ページ)

独立行政法人日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 
高導電性高分子膜材料研究グループ   吉田  勝

 環境問題などが深刻化するのに伴い、高効率かつクリーンな発電として、固体高分子型燃料電池が大きな注目を集めている。燃料電池とは、水素などの燃料を空気中の酸素と電気化学的に反応させ燃料から直接電気を取り出すことができる発電装置の総称で、この装置の心臓部が電池の両極を仕切る電解質膜である。原子力機構では、放射線を利用した独自の高分子加工技術により、電解質膜の開発を進めていることから、その成果を紹介する。

 

 

31 UVEB研究会概要(聴講記)

 平成17年11月25日 於 住友クラブ

 

1.電子線グラフト重合による繊維材料の機能化(会員ページ)

福井県産業労働部 産学官連携推進室長 宮崎 孝司

 繊維機能加工における耐久性や風合い低下の課題を克服するための手段として、電子線グラフト重合による機能化技術の検討を行なってきた。そして、平成15年度地域新生コンソーシアム研究開発事業で、商業生産可能な規模での連続式グラフト重合装置の試作開発を行い、繊維布帛の機能加工の実用化を目指しているので紹介する。

 

2.光硬化性におけるアクリル樹脂とエポキシ樹脂(会員ページ)

旭電化工業株式会社 情報化学品開発研究所 光材料研究室 近岡 里行

 光硬化性樹脂としてはラジカル重合であるアクリル樹脂が一般的である。しかしカチオン重合であるエポキシ樹脂の光硬化にはアクリル樹脂にはない様々な特徴があり、適用される用途に従ってそれぞれを使い分けることが有効である。本講演ではアクリル樹脂とエポキシ樹脂の光硬化における違いについて述べ、各用途による応じた適性などについて述べる。

 

3.環境調和型産業システム構築のための基盤技術の開発(会員ページ)

滋賀県立大学・工学部・教授 山岡 仁史

 滋賀県においては標題のようなテーマ名で科学技術振興機構の地域結集型共同研究事業に採択された。これは国と地域が半分ずつ費用負担する5年間、約25億円の大型事業である。本講演では、このプロジェクト研究においてすでに成果が得られつつある「シーケンシャル・ユース・プロセス技術」および「シーケンシャル・ユース化新材料」の領域から数件を選んで、基礎研究の成
果、小規模開発研究の成果、および実用化の可能性と問題点などについて、具体的な例を挙げながら最近の進展について紹介する。

 

 

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