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UV_EB研究会リスト

放射線研究会リスト

放射線シンポジウムリスト

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30 UVEB研究会概要 (聴講記)

平成17930() 於 住友クラブ 

 

1.EB硬化技術の特徴とその課題(会員ページ)

株式会社NHVコーポレーション EB加工事業部 
機能材料事業化推進グループ
 金子 博実

 EB硬化技術は、近年応用開発が急速に進展し、様々な産業分野から注目を集めている。最近では、これまでの速硬性による生産性の向上、省資源、省エネルギー、労働安全性の高さ、などのメリットに加え、外観性や耐薬品性、耐摩耗性など機能面の評価が高まり、製品の高機能化、高性能化のための技術として本格的な普及が始まりつつある。そこで、最近急速に注目を集めているEB硬化技術の特徴と技術的な課題につき紹介する。

 

2.電子線照射利用事例と照射設備利用の現状(会員ページ)

日本電子照射サービス株式会社 上野 浩二

 弊社では1989年より電子線照射受託サービスを開始して以来16年が経過し、各種滅菌製品や改質に電子線が利用されてきており年々新たな製品用途への適応が拡大してきている。電子線利用の拡大は近年法的な規制(EOGの規制、ROHS対策)等により検討の機会が増えており用途についてはまだまだ新たな展開が予想される。そこで今回は電子線照射施設概要、事例を中心に紹介する。

 

3.アイリングビーム 円筒型EB装置(会員ページ)

岩崎電気株式会社 光応用開発部 EB開発課 武井 太郎

 アイリングビームは円筒形の照射空間の全周からEB(電子線)を照射することを基本コンセプトとして開発された。EBを一方向から照射する従来タイプは、平面状の対象物(製品)を処理するのに適するものであったが、アイリングビームは円筒状の照射空間を有し、EBを発生する真空チャンバーがその照射空間を円筒状に取り囲んでいる。ケーブル状あるいは粒子状の対象物がその照射空間を通過することで、非接触で表面全体をEB処理できるのが大きな特徴である。

4.食品照射の世界の状況と日本(会員ページ)

大阪府立大学理学部 古田 雅一

 食品照射は、香辛料、乾燥野菜、食鳥肉などの殺菌を中心に約30ヶ国で実施されている。また、新たに、食品照射技術を改善したソフトエレクトロン技術が開発されている。これらの技術はお互いに相補うものであり、化学薬剤処理に代わる殺菌、殺虫、発芽抑制技術として大きな可能性を秘めている。本講においてはこれらを含めて照射食品の健全性、世界の実用化の現状、照射食品の検知、わが国における食品照射に対する消費者動向について最近の動向について述べる。

 

 

29 UVEB研究会概要 (聴講記)

平成17520() 於 住友クラブ 

 

1.EBキュアリングによる高機能フィルムの製造(会員ページ)

シーアイ化成褐、究所・機能性フィルムプロジェクト 桝田義勝

 既存のフィルム製法に比べ製造時の環境負荷が低く、環境にやさしい組成のフィルム 研究開発により、所期の目的にかなうフィルムを、UV/EBといったラジカルキュアリ ング技術を用いて完成。得られたフィルムは既存製法の高機能フィルム比遜色なく、耐久性や耐候性はそれらをしのぐことを各種物性から報告いたします。

 

2.フロンティアカーボン社の最近の用途開発状況 

―フラーレンの開発状況について―(会員ページ)

フロンティアカーボン株式会社 友納 茂樹

 ナノカーボンの代表的な素材であるフラーレン。その多様な性能は、学術的には注目されていたが、高価格なために一般産業素材としては注目されていなかった。フロンティアカーボン社は、低コストで大量にフラーレンを生産することを目的に、設立された。現在、北九州にて年産40t能力の本格プラントが稼働し、フラーレンをナノムというブランドで従来に比べて1/10の価格で販売展開中である。この特性及び用途開発状況について説明する。

3.カーボンナノチューブのナノエンジニアリング(会員ページ)

大阪府立大学大学院工学研究科  中山喜萬、秋田成司

 カーボンナノチューブは、その特異な形状とそれに由来する電気的性質と機械的性質から、ナノサイズの電子デバイスや電子機械デバイスからスペースエレベータ構想にある構造材まで、幅広い応用が期待されている。本講演では、ナノデバイス開発を目指した一本一本のナノチューブのマニピュレーション法、これに基づくナノチューブ加工法、ナノデバイス構築、ナノチューブの特性計 測、ナノチューブを用いた物性計測などナノエンジニアリングの最近の展開について紹介する。

 

28 UVEB研究会概要 (聴講記)

          平成161126() 於 住友クラブ

1.固体高分子型燃料電池の開発状況(会員ページ)

三菱電機(株) 先端技術総合研究所

燃料電池開発プロジェクトグループ 三谷 徹男

 固体高分子型燃料電池は次世代コジェネ電源、移動体電源等として活発に開発が進められている。中でも定置用コジェネ燃料電池は、政府支援による05年度市場導入が計画され、商品化への期待が高まっている。しかしながら一方で本格商品化には、性能、寿命、コスト面で一層の刷新が必要との見方もある。このあたりの状況と材料面での技術ブレークスルーへの期待を紹介する。

 

2.放射線加工の線量トレーサビリティとISO規格の現状について(会員ページ)

株式会社イービーエス(元日本原子力研究所高崎研究所所長) 
田中 隆一

 放射線照射による医療機器滅菌や食品加工の工業規格・基準に基づく適合性の評価の対象には、品質マネジメントのためのISO規格と試験・校正のための線量トレーサビリティがある。ISO規格には滅菌規格と線量計測規格があるが、JIS規格化が進まず、線量計測については翻訳等の普及にも至っていない。トレーサビリティについては、技術は確立し制度化への準備がほぼ終わった状況であるが、認定事業者の申請が出る段階には至っていない。講演では、現状の概要と問題点について紹介する。

 

3.食品照射の有用性と実用化の現状(会員ページ)

岡山大学農学部教授 総合農薬科学科生物資源化学講座 多田 幹郎

 現在、53ケ国で食品照射が許可され、このうち30ケ国で実用化、対象食品の品目数は200種を趨えている。日本では、1974年に世界に先駆けて、馬鈴薯の発芽防止を目的とするγ⊸線照射が実用化されたが、それ以降に許可された食品はない。そして、一時は世界をリードした日本における研究は停滞し、今日では食品照射の後進国あるいは鎖国政策といわれる状況にある。本講演では、食品照射の歴史を振り返り、その有用性と世界の現状を紹介する。

 

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27 UVEB研究会概要 (聴講記)

平成16917() 於 住友クラブ 

1.紫外線硬化型水分散ポリマー(会員ページ)

新中村化学工業(株)研究開発部 大城戸正治

 弊社では30年来の紫外線硬化樹脂技術とポリマー化の技術を融合して、紫外線硬化型水分散ポリマーの開発に成功した。本製品は環境に優しいだけでなく、溶剤規制対象からの脱却というテーマを持って特許出願した、従来にない新製品である。本製品は高分子側鎖にアクリロイル基を導入して紫外線硬化型樹脂としたもので、従来の水分散樹脂とはモノマー、オリゴマー等の分子量が大きく異なる。また、UV未照射の段階で皮膜形成する点に特徴があり、紫外線照射による架橋によって耐水性、耐溶剤性、耐熱性能などが向上する。

2.ポリシランのUV分解を利用した電子材料への応用(会員ページ)

大阪大学大学院工学研究科  物質・生命工学専攻  長山 智男

 ケイ素を主鎖に持つ高分子であるポリシランは、その主鎖上のσ共役に起因する特異な物性を有することから、新機能材料として注目されてきた。しかしながら、ポリシランの特徴でもあるUV光分解特性や、機械的強度の低さから、未だ実用化には至っていない。本講演では、このUV光分解に伴う物性変化を概説し、その物性変化を光加工として捉え、「有機EL素子における発光のパターン化技術」といった電子材料への応用について紹介する。

3.ナノカーボン材料の作製制御とデバイス応用(会員ページ)

大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻

阪大ナノカーボンプロジェクト・リーダー  尾浦憲治郎

 最近、その広範な応用の可能性から、ナノカーボンに関して活発な研究開発が進められているが、ここでは、我々が行っている研究の一部を紹介する。用途に応じた種々の形状のナノカーボン材料の作成・制御、ディスプレー応用のための超低電界高密度電子放出ナノカーボン、エネルギー貯蔵デバイスのための長尺高密度ナノカーボン、表面解析プローブのための被覆ナノカーボン、などについて述べる。

 

26 UVEB研究会概要 聴講記

平成16514() 於 住友クラブ

 

1.次世代リソグラフィーとEBについて(会員ページ)            

 JSR株式会社 精密電子研究所 甲斐敏之

 従来、EB(電子線)は解像度限界が問題とならないため、次世代リソグラフィー(NGL)の候補に挙げられながら、光リソグラフィーに比べ生産性が著しく劣るため、マスク用等、特殊用途のみへの適用に留まっていた。しかし、近年、生産性向上を狙ったEB露光装置の開発が進み、ArF、F、EUVと共にNGLの有力候補と言われている。本講演では、EB用レジストを中心としたEBリソグラフィーの現状、課題及び今後の開発方向性について述べる。

 

2.Low Energy Electron-beam Projection Lithography LEEPL - の紹介(会員ページ)

(株)リープル 開発部門 野末 寛

 低加速電子ビーム等倍近接転写技術LEEPL (Low Energy Electron Beam Proximity Projection Lithography)は低加速電子線を用い、等倍ステンシルマスクに形成された半導体デバイスパターンを半導体基板上に近接転写するものである。2005年から始まる65nm ノードデバイスの出荷に合わせ、量産機LEEPL−3000の出荷を予定している。そこで、今回最新のLEEPL技術開発状況に関して報告する。

 

 3.ナノインプリント技術の開発動向と応用展開(会員ページ) 

     有限会社ナノエフコンサルタント 玉村 敏昭

 世界中で研究開発が進められているナノテクノロジーは、微細なデバイスを実現するだけでなく、将来を革新する新材料・新医療技術など、広範囲な技術革新が期待されている。材料・素材や医療技術にナノ構造を応用するには、安価で大面積のナノ構造作製技術が必須になる。このため、作製に最先端技術が必要な人工的ナノ構造でなく、自然に形成されるナノ構造が研究の主要な手段となっている。しかしながら、ナノ構造の金型を用いるナノインプリント技術は、任意の人工的なナノ構造を経済的に作製できるポテンシャルを有しており、ナノテクノロジーの研究開発・実用化に新しい道を拓くことができる。本講演ではナノインプリント技術の開発動向とその応用展開を紹介し、ナノテクノロジーへの展開の可能性を議論する。

 

4.有機ポリシランの光電物性と応用(会員ページ)                

大阪府立大学名誉教授 堂丸隆祥

 シリコンを主鎖骨格とする有機ポリシランは、シリコン主鎖上のσ共役に起因する特異な物理化学特性のため、新しい型の先端材料として多方面から注目されてきた。この講演では、ポリシランの主鎖構造を一つの指標として、特徴的なUV吸収・発光および高い正孔移動度などの基礎物性について述べる。また、これらの特性を活かした応用面として、電子写真感光体および有機ELへの応用を紹介する。

 

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25 UVEB研究会概要 聴講記

平成15117() 於 住友クラブ

 

1.電子線を利用したハイドロゲル創傷被覆材の開発(会員ページ)

ニチバン株式会社 製品開発グループ 磯部 一樹

 「キズは乾燥させて治すもの」と長い間信じられてきたが、最近では「キズは湿潤に保った方が速く、痛みが少なく、きれいに治る」=モイストヒーリングという考え方が新常識になりつつある。この速い治癒に必要な湿潤環境維持に適した素材としてハイドロゲルを選択し、その効率的な製造方法として電子線架橋法を採用することでハイドロゲル創傷被覆材の開発を行ったので報告する。

2.多糖類ゲル/架橋と分解/応用の現状(会員ページ)

日本原子力研究所 高崎研究所 イオンビーム生物応用研究部 久米 民和

 天然高分子である多糖類の放射線による変化と、その応用に関する成果の概要を紹介する。多糖類は放射線によって容易に分解し、低分子化した分解産物にこれまでに見られなかった種々の新しい生物活性(抗菌活性、植物の生育促進、重金属や塩などの環境ストレスによる障害の抑制、植物の自己防御機能を高めるエリシター活性など)が発現する。また、特殊な条件下で放射線橋かけが可能であり、生成したハイドロゲルは医療や環境保全分野に応用できる。

3.高齢化社会に向けた繊維資材開発(会員ページ)

日本化学繊維協会 大阪事務所 山崎 義一

 高齢化社会を迎え、「安全で安心に暮らせる生活」がキーワードに、繊維資材においても様々な素材開発が進められている。各社の高齢化対応・介護・福祉対応素材を紹介し、今後の開発方向を探る。開発されている介護用素材には、創傷保護・治療素材、消よう・消炎繊維、センサ機能付き温湿度調整素材、神経刺激リハビリ素材、筋力支持衣料等がある。介護保険の影響、衛生材料の市場規模と現状、薬事法の法規制の動向、介護用繊維資材の技術開発ニーズ等について述べる。

 

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24 UVEB研究会概要 (聴講記)

平成15718() 於 住友クラブ

 

水系感染症と水道における対策(会員ページ)

(財)大阪府水道サービス公社 中西 正治

 1994年以降、わが国の水道においても顕在化した水系感染症微生物、クリプトスポリジウムの汚染問題が水質管理上の重要な課題になっている。なぜ水道にとってクリプトスポリジウムが課題となっているか。クリプトスポリジウムの生物的特長と生活環、世界での集団感染事例、各国の法規制、水処理対策 (紫外線、超音波処理など)を紹介したい。

 

水処理へのUV利用(会員ページ)

岩崎電気株式会社 光応用事業部 光応用開発部 ソフトエンジニアリング課 木下  忍

 超純水、上水、下水や工業排水などに利用されている、環境にやさしいUVを利用した殺菌、殺虫、有機物処理など、水処理の基礎技術と応用を紹介する。 

放射線による蛋白質等の架橋(会員ページ)

大阪府立大学 先端科学研究所 応用生体科学部 原 正之

 我々は放射線化学反応を利用して天然に存在するコラーゲン等の繊維性蛋白質やその他のポリマー架橋してハイドロゲルを作成し、機能性のインテリジェントゲルとして利用できないかという観点から研究を行っている。今回は文部科学省の21世紀COEプロジェクト「水を反応場に用いる有機資源循環科学・工学」において行っている、大阪府大・先端科学研究所の60γ線照射施設を利用したハイドロゲル研究の事例について紹介する。  

 

光酸発生剤および光塩基発生剤の最近の動向と光機能性高分子の開発における活用(会員ページ)

大阪府立大学名誉教授 角岡正弘

 光酸発生剤はフォトレジスト材料の触媒やUV硬化の開始剤として必須の素材であることはよく知られている。しかし、実用面ではまだ改善の余地が残されており、応用面でも今後の展開が期待されている。本講演では、光酸発生剤のフォトレジストあるいはUV硬化における最近の動向と我々の検討してきた、1)可視光カチオン重合および2)再可溶化光架橋高分子について紹介する。また、光塩基発生剤については、まだ基礎研究の段階であるが、我々が検討を進めている、1)第三級アミンを生成するオニウム塩の光化学および2)光と熱を併用する架橋システムについて紹介する。

 

 

23 UVEB研究会概要

平成15416() 於 住友クラブ

 

1.EB受託加工と製品開発(会員ページ)

日新ハイボルテージ株式会社EB加工技術センター 中井康二

 EB(電子線)の利用分野は、架橋技術、硬化技術、グラフト重合技術、殺菌・滅菌技術など多くの分野で利用されている。日新ハイボルテージ(株)グループでは、EB装置を6台設置し、それぞれ特徴ある機能を備えて多数の受託加工を行っている。今回は特徴あるEB装置の紹介と今後の受託加工製品を行っていただくための実験方法などについて紹介する。また、日新ハイボルテージ(株)グループでは製品開発の一助として、照射製品の共同開発や物性評価あるいは照射技術のご提案などへもご協力しております。

 

2.最新のコーターについて(会員ページ)

株式会社ヒラノテクシード塗工機械部技術部 米田知弘

 最近はデフレ時代を反映してコーティングマシーンも特に性能、価格面を重視されるクリーン薄膜精密コーターが主流になっています。塗工液も水性化、ノンソル化、UV/EB化が進み、種類も多様化しています。講演ではこのニーズに対応した最新コーターであるスロットダイを中心に、各種コーターを御紹介します。

 

3.UV後硬化粘接着剤(会員ページ)

積水化学工業株式会社水無瀬研究所基礎材料グループ 福井弘司

 瞬間接着性、仮止め性、接合作業の簡便性、接合材(この場合粘着剤)の膜厚均一性に優れた粘着剤と強力な接合力の得られる接着剤の両方の優れた特性を併せ持つ接合材料の一つとして、硬化型粘着剤(粘接着剤)がある。本講演では、この様な長所を持たせるべく弊社が開発を進めてきたUV後硬化粘接着剤についての基本的な材料構成、後硬化性、及びその接着性について述べる。

 

4.プラスチック用放射線硬化型コーティング剤『紫光』(会員ページ)

日本合成化学工業株式会社中央研究所ファインポリマー研究室 松浪 斉

 昨今の地球環境保護への動きは急速に高まり、塗装基材に於いて大きな変化をもたらしている。木材,紙基材からプラスチック基材へ。また、プラスチック基材に於いても、ダイオキシンや環境ホルモン問題から塩ビ,ポリスチレン等からPET,PP,PEへと変化しつつある。この様な時代背景に伴い、我々が開発したプラスチック用放射線硬化型コーティング剤『紫光』の諸特性について紹介する。 )未処理PP密着ハードコート剤 ii)光学フィルム用、高硬度,低収縮ハードコート剤 iii)水系UV硬化型樹脂・ハードコート剤

  

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22 UVEB研究会概要

 平成141127() 於 住友クラブ

 

1.機能性モノマー・オリゴマーとその応用展開(会員ページ)

共栄社化学株式会社 真野英里

 弊社では、「光」をキーワードとした商品開発を行っております。例えば、紫外線・電子線硬化で架橋硬化するモノマー・オリゴマーなどの光加工材料です。また、これら材料を用い種々の機能を付与した紫外線・電子線硬化型コーティング剤の検討も行っております。これらは、光学材料や電子材料の用途に幅広く使用されております。今回は、弊社が開発した機能性モノマー・オリゴマーの紹介並びに、その応用についてご報告いたします。

 

2.半導体バイオ化学センサの開発(会員ページ)

大阪大学産業科学研究所   吉信達夫 岩崎 裕

 半導体をベースとしたバイオ化学センサは、小型化が可能であることや測定回路への組み込みが容易であるなどの利点がある。我々はLight-Addressable Potentiometric Sensor (LAPS)と呼ばれる半導体センサを応用して、試料内のイオン濃度分布を画像化できる装置を開発した。さらに生体分子が持つ機能を複合することにより、応用範囲が拡がるものと期待される。

 

3.ナノテクノロジーとビーム応用(会員ページ)

大阪大学産業科学研究所 田川 精一

 ナノテクノロジーは、ナノメートルのスケールで原子、分子を操作し、物質の構造や配列などを制御することにより、ナノメートルサイズ特有の物質の新しい機能、優 れた特性を発現させる技術で、科学技術基本計画で指定された重点4分野(ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料)の1つとなり、 国として重 
点的・集中的に進めるべき最重要科学技術分野となっている。このナノテクノロジーの最近の進展とビーム利用の関わりについて紹介する。

 

21 UVEB研究会概要

平成14925() 於 住友クラブ

 

1.Soft Electron Processor  による食品材料の表面殺菌(会員ページ)

日新ハイボルテージ株式会社 金子 博実

 近年、食に対する安全性の要求が高まる中、食品業界では微生物汚染の少ない食品原材料が求められている。低エネルギー電子線(ソフトエレクトロン)殺菌はその低い透過能力の故に、品質の低下を押えながら表層のみが汚染された食物原材料の殺菌が可能な優れた方法である。本稿では日新ハイボルテージ社が開発したソフトエレクトロン殺滅菌装置(Soft Electron Processor)と、本装置による穀物殺菌の実例を紹介したい。

 

2.F2リソグラフィ用レジスト(会員ページ)

松下電器産業株式会社 半導体社 事業本部
 
プロセス開発センター  遠藤 政孝

 半導体集積回路素子製造のロードマップの加速に伴い、リソグラフィに求められる解像性能は微細化する一方である。現在ではKrFリソグラフィにより0.13μmArFリソグラフィにより0.10μmの解像性能が求められている。一方、65nmが目標の微細パターン形成についてはF2リソグラフィの開発が進められており、レジストの開発が急務になっている。講演では、F2リソグラフィ用レジストの特徴、最新動向と課題、今後の方向性などについて論じる。

  

3.UV硬化技術の最近の動向とこれからの課題(会員ページ)

大阪府立大学大学院 工学研究科 角岡 正弘

 UV 硬化技術は環境保全や省エネルギーを標榜して登場した技術であるが、最近では、製造プロセスの高速化、製品の高品質化の立場からも興味が持たれ、表面コーティングのみならず、エレクトロニクス関連製品まで広く利用されるようになっている。そこで、本講ではラジカルUV硬化、カチオンUV硬化およびアニオンUV硬化の基礎的技術とその応用について最近の話題を紹介するとともに、環境保全の立場からのUV硬化技術に求められている課題について紹介する。

 

 

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