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UV_EB研究会リスト

放射線研究会リスト

放射線シンポジウムリスト

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10回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会     

 

 平成元年128曰 NTT大阪内本町会館

 

1. 速中性子ラジオグラフィの開発(会員ページ )

  鞄本製鋼所 加藤紀彦

 放射線透過法による非破壊検査は、X線によるラジオグラフィがよく用いられていて、且つ、これによる検査技術が確立されている。

X線ラジオグラフィでは、物質の密度が高いほどその吸収係数が高く、この物質の吸収係数の差をコン卜ラス卜として画像化して様々な非破壊検査に利用されている。近年、非破壊検査を対象とする試料は、複合材料や高信頼性部品などがあり、高い信頼性を要求する品質保証技術が必要となっている。
このような複合材料や高信頼性部品では、低元素物質と重金屈との組合せで構成されたものが多いため、従来のX線ラジオグラフィのみでは、この要求に応えることが困難となっている。

 中性子線は、水素、ボロン、リチウム、ガドリニウム、カドニウム等の元素に対し、それを照射した場合、減弱が大きい。

この性質を利用した中性子透過によるラジオグラフィ法は上記のような軽元素を内蔵した複合金属管等で構成され高信頼性を要求されている構造物の非破壊検査に有効である。

鞄本製鋼所では、宇宙開発事業団の委託を受け、中性子線によるラジオグラフィの装置を開発し1983年より国産ロケッ卜のHシリーズの火工品の非破壊による信頼性確認をル-チンワーク化し検査業務を行っている。

中性子ラジオグラフィの中性子線発生装置は、原子炉、放射性同位元素[252Cf. Sb -Be(γ,n)Po-Be(α,n)]および加速器[荷電粒子(陽子、重粒子、電子)の加速による原子核反応を利用]等がある。

鞄本製鋼所では、ベビーサイクロ卜ロンを中性子線発生源として、発生した中性子を減速材によって熱中性子(エネルギー領域0.010.3eV)化し、中性子の検出はGdスクリーンによってn(中性子)線をγ(ガンマ)線等に変換し工業用X線フイルムを用いて像を得る方法、即ち、熱中性子法にて撮影を行っている。

 

2.中性子ラジオグラフィにおけるグレーゲル効果(会員ページ )

姫路独協大学 園田浩一

  物質内部での中性子の散乱は非常に大きい。
画像に大きく影響する。
散乱の除去
〇放射線をビーム状に絞って照射し照射域のみを撮影する方法。
〇グリッドを用いて散乱線を通さない方法。
Groedel効果を利用する方法。
Groedel
効果は放射線が距離の2乗に逆比例して減弱することを利用して、像面に到達する散乱線を減少させる。

 

3.航空機の整備について(会員ページ )  

全日空整備 大久保利夫

 機体のオーバ一ホ一ルの工程
(1)CLEANING(
クリ一ニング)
(2)INSPECTION (
検査)
(3)DISASSEMBLY (
分解)
?REPAIR (
修理)
(5)FINAL INSPECTION (
最終検査)
(6)PAINTING (
塗装)
(7)FUNCTION CHECK (
機能検査)
(8)ENGINE
 RUN UP (エンジン運転)
(9)TEST FLIGHT (
飛行試験)
欠陥の検出方法
(1)
目視検査
NOTE:
補助手段として拡大鏡,ボアスコープ等を使用する。
(2)
非破壊検査
NOTE:
目視で検査出来ない場合や目視で発見した欠陥の大きさを測定する場合に行なう。
@ EDDY CURRENT INSPECTION (渦電流)
A ULTRASONIC INSPECTION (超音波)
B X-RAY (X線)
CPENETRANT INSPECTION (浸透探傷)
DYE CHECK (染色浸透探傷)
ZYGLO INSPECTION (蛍光浸透探傷)
DMAGNAFLUX (磁気探傷)
損傷の区分
REPAIREBLE DAMEGE (修理可能な損傷)
修理の区分
TEMPORALY REPAIR (仮修理)
PERMANENT REPAIR (恒久修理) 欠陥の種類
(1)CRACK(
割れ)
(2)CORROSION (
腐食) (3)DELAMINATION (剥離) (4)WEAR (摩耗)
(5)DENT (
凹み)
(6)DE-FORM (
変形) (7)MISSING (紛失)
腐食の種類
(1)PITTING
 CORROSION (ピッ卜腐食) (2)EXFOLIATION CORROSION (はく脱腐食)
(3)FILIFORM
 CORROSION (糸状腐食)
DISSIMILER METAL CORROSION (電解腐食)
(5)STRESS
 CORROSION (応力腐食)
(6)MICROBIAL CORROSION (
微生物腐食)
NOTE:
各腐食についての詳細は以下
(1)PITTING
 CORROSION (ピット腐食)
アルミニウム及びマグネシウム合金に発生する最も一般的な腐食は、ピット腐食と呼ばれている。
このピッ卜腐食は最初に表面に付着した塵に似た白又は灰色の粉末が堆積物として認められる。堆積物を拭き取ると小さい凹み又は穴がその表面に現われる。
ピッ卜腐食は他の金属合金にも同様に発生する。
(2) EXFOLIATION CORROSION (
はく脱腐食)
はく脱は粒子間腐食の1形式であっであって、金属表面真下の粒子境界で出来つつある腐食生成物の膨張によって金属の表面粒子が持ち上げられ膨れ上がる。
このような形を示すので粒子間腐食は明白に見ることが出来る。粒子の厚さがその金属板の成形の過程であるロ一ル成形の場合より押し出し成形をした薄い部分でしばしば見られる。

 

4.ハニカムサンプルの中性子透過撮影例(会員ページ )

  京都大学原子炉実験所 岡本賢一

 近年、航空機による輸送が増加すると共に、その安全性を向上させる為、製作、保守段階での品質管理が特に重要視されている事は周知の事実である。従来、主にX線又はγ線ラジォグラフィ法等で検査されて来た種々の部品の内、今回は航空機のハニカム材について、中性子ラジオグラフイ法(NRT)を用いて撮影したので、いくつかの撮影例について報告する。
2.
航空機分野におけるNRTへの適用箇所
主に、非金属系部材への検査を目的として、以下の様な箇所が考えられている。
(1).
ハニカム(Honeycomb)…ハニカムとスキンの接着状況等
母材:アルミ、フエノール樹脂、スチール、チタン材
スキン:アルミ、スチール、複合材料
接着剤:エポキシ系接着剤
(2).
タービンブレイド……セラミック中子の除去確認、空冷孔の残渣、つまり状況
(3).
金属系部品内のオーリング、ゴムパッキン、水、油、ブラスチック等の検出
(4).
火エ品……金属部品内の薬剤充填状況、ゴム、テフロン等のオーリング装着状況

(5).ゴム等のライニング部……剥離、ボイド、亀裂等
(6).
テフロンホース….外側にスチールワイヤで補強されたものの、亀裂、ボイド等の 検出
(7).
ポリウレタンフォーム(PUF):断熱材
(8).
複合系材料:CFRPBFRP
(9).
非複合系材料:カプトン、テフロン、ケプラー

5.コムスキャンシステム --コンプ卜ン後方散乱を利用した低原子番号材料の断層写真撮影技術--(会員ページ )

  曰本フイリツプス 岩本正暢・相田健二

  X線フィルム撮影やT V透視は、従来、透過方式すなわち対象物に対して一方に線源、反対側にX線検出器を置いて行われて来ました。この方法は、昔ながらのやり方であり、X線作業者にも十分理解された方法ではあるのですが、しかし、これだけがX線像を得る唯一の方法ではありません。散乱X線を利用すれば、X線検出器をどこにでも都合のいい場所に、例えばX線源のすぐそばにでも置くことができ、ちょうど超音波探傷のやり方と全く同じように片側から接近するだけでX線検査ができるのです。
このような配置は、コンブトン後方散乱の原理に基づいたものであり、内側に入り込めないとか、裏側に近づけないといった場合の検査を非常に簡単なものにしてしまいます。装置他の搬送の問題も簡単になります。なぜなら、線源と検出器を別々に動かすのではなく、両方が一つに組み合わされたものを動かすからです。又、X線防護についても非常に楽になります。
というのは、照射野を小さくせばめるコリメータと検出ユニットそのものが、X線の漏洩を防ぐ構造になっているのです。
最大の特徴は、コンプトン後方散乱画像手法は透過型にくらべて、非常に優れた画像を提供できることです。特に、従来型では非常に低いコン卜ラス卜しか得られない低吸収材料において、優れたコン卜ラス卜が得られます。微小空洞や層状欠陥の検出能力も著しく向上します。
特に後者は透過型システムにはない能力です。さらに、コンプトン後方散乱手法は断層映像が得られることにより3次元情報を提供できることを最大の特徴としています。この手法はラミノグラフィーと呼ばれることもありますが、飛行機の複合材料などの層状材料の検査から複雑形状の鋳造品の欠陥深さ測定までの、非常に広い適用範回を持つ極めて有益な手法です。
従来型の透過方式では欠陥のコン卜ラス卜を上げるためにX線のエネルギーを慎重に選択する必要があったのに対して、コムスキャンでは160kVか、225kVの大まかなエネルギー選定で、優れたコントラストが得られます。フィリッフ。スはこのような実用的なシステムを市場に投入すべく開発を終え、コムスキャンと命名した。コムスキャンとはコンプトンスキャナ一からとった言葉です。
コムスキャンは、低密度の複合材料から金属鋳造品までの非常に幅広いレンジのさまざまな検査対象物に効果的に使えます。コムスキャンは、従来、商業ベースでは得られなかったユニークなX線イメージを提供し、多くの重要なNDTにおける問題を解決することでしょう。

 

  

09回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会     

平成元年77曰 日本アイソトープ協会大阪事務所

1.アンモニア・ヒー卜パイブのリアル夕イム内部透視その他 (会員ページ )

住重試験検査梶@中新威彦

 人工衛星に使用されるヒ一トパイプは通常の使用方法とは異なり、ヒートパイブを組み込んだパネル上に機器を搭載し、発熱をパネル全面に拡散して宇宙空問へ放熱するため、1本のヒートパイプに複数の熱源が配置され、冷却点はヒ一トパイプ全長となることが多い。今回はこのような条件を想定し、1点及び2点加熱・全長冷却を受けるヒ一トパイプの作動液がどのような挙動を示すかを中性子ラジオグラフィによって可視化し、観察することができたので報告する。 lang=EN-US>
サイクロトロンで18MeVに加速された陽子ビームをベリリウム夕ーゲッ卜に照射すると、9BeP,n)9B反応により、高速中性子が発生する。
発生した高速中性子をモデレ一夕によって熱中性子化させ、コリメ一夕により熱中性子の平行線束を取り出す。
冷却を受けるヒ一トパイプの作動液がどのような挙動を示すかを中性子ラジオグラフィによって可視化し、観察することができたので報告する。
この熱中性子を透過したい物体に照射すると、物体透過後の熱中性子を蛍光コンバータに通した時、物体を構成する元素の熱中性子の吸収係数の違いのため、吸収係数の大きな元素(例:NHLi等)は不透明な、小さな元素(例:Al,Zn等)は透明な可視光になる。この可視光をTVカメラにて撮影することにより、CRT上での実時問撮影像が得られる。却を受けるヒ一トパイプの作動液がどのような挙動を示すかを中性子ラジオグラフィによって可視化し、観察することができたので報告する。

2.二相流の可視化
      −陽電子消滅法で耐熱鋼のクリープ余寿命は予測できるのか?−
(会員ページ )

神戸大学 竹中信幸

 Visualizations of various flow patterns of nitrogen gas-liquid two-phase flow and inverted annular flow in a stainless steel tube and fluldized bed in a tube and a vessel made of aluminum by a real-time neutron radiography are demonstrated.

3.二相流のボイド率の測定(会員ページ )

神戸大学 浅野 等

  Experimental and image processing results on visualizations and void fraction measurements are presented on one-componont water two-phase flow in a convergent-divergent nozzle made of hard aluminum by a real-time neutron radiography.

4.三次元ダイナミック中性子画像処理装置(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 谷□良一

 動きのある対象が観察できることは、リアルタイム中性子ラジオグラフィの最大の特徴であるが、このことを利用すれば中性子ラジオグラフィの応用範囲、適用範囲をさらに広げることができると考えられる。例えば、金属などの構造材、バイブなどの内部での流体の動き、相変化等の観測にも有望となる。
ダイナミック中性子ラジオグラフィを行う上で最も問題となるのが画像処理である。
元来りアル夕イム画像はノイズが多く、実用的にはある程度の画像処理によってノイズ低減を行うことが不可欠であるが、動画像の場合、この処理が技術的に難しい。

5.中性子ラジオグラフィの実施例(会員ページ )

石川島播磨重工業梶@細川孝人

 ジェットエンジンに使用されるタービンブレード中,HPタービンブレードはエンジン部品の内で最も重要な部品のひとつであり,その材料として一方向凝固合金,単結晶合金,粉末冶金等が使用されている。
又,この検杳には浸透探傷検査,X線検杳,結晶方位等各種の非破壊検杳が実施されている。
その内でも中性子ラジオグラフィ検杳(以後NRTと記す)はタービンブレードの内の異物,特にセラミックコア(鋳物中子〉の検出に用いられており,その検杳手法は製造工程に組み込まれ適用されている。
当社に於いてタ一ビンブレードの検杳を実施するに当たり,以下の検討を行った結果,加速器を用いたNRTの適用が有効であると判断した。
1.
エンジンの性能を高めるためには,より高温かつ軽量化が必要であり,その対策の一つとして冷却孔付タービンブレードが使用される。このためタービンプレード内の冷却孔を塞ぐ様な異物がないことを確認しなければならない。
2.X
線検査ではタービンブレードの板厚変化が大きく,条件を変えた数回の撮影が必要。
3.
タービンプレードの製造に用いる精密鋳造用中子の材料は,特殊なセラミック製であり通常のX線検杳では検出が不可能。
4.
米国のエンジンメーカーではすでにセラミックコア残りの検査に原子炉を用いてNRTを実施している。
5.
原子炉による量産品のNRT検査は日本国内では困難。

6.中性子利用による爆発物検知法についての概要紹介(会員ページ )

三菱重工業株R抖サイクル枝術部 緒方正嗣

 航空機テロリズムの元凶になっているプラスチック爆弾に備えるため、米連邦航空局FAA)は、この6月に紅新型の検出装置を導入することになった。
プラスチック爆弾は、曲げたり、伸ばしたり自由に加工したりできるのでこの名前が付いているが、プラスチックでできているわけではない。
プラスチック爆弾は、取扱いがいが簡単な上、従来のエックス線装置では発見できず、テロリストが好んで使う。
新型の検出装置は、透過力の強い中性子線を照射する。中性子線を受けると、ガンマ線を放出する性質があり、これをセンサーで検出し、コンピューターで分析する。
爆発物の中の窒素原子は高濃度で詰まっているため、簡単に発見できる。

7.第3回中性子ラジオグラフィ国際会議を終えて(会員ページ )

神戸大学 小野厚夫人

 簡単に私が会議で得た印象をもとにして報告させていただく。

  

08回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会    

 平成元年37曰 NTT大阪内本町会館

1バンデグラーフ加速器を利用した中性子ラジオグラフィ(会員ページ )

竃L田中央研究所  掛布光孝

  検討の要因
(1)
試作した熱中性子ラジオグラフイ装置の仕様・性能・応用例。
(2)
モンテカルロシミュレーシヨンコ一ド。

2.セラミックス内部欠陥検出(会員ページ )

財団法人ファインセラミックスセン夕- 北館恵一郎

 機械構造用材料としてセラミックスの実用化が推進されている現在、その非破壊検査の技術確立が望まれ、そのためには、その適用範囲及び検出限界を把握する必要がある。
このため種々の評価用モデル試験片を試作し、これを用いて各種非破壊検査法について実験を進めている。
ここでは、中性子ラジオグラフィ法を用いたセラミックスのグリーン体の欠陥検出結果を報告する。

3.中性子ラジオグラフィー用イメ一ジングブレー卜の実験究(会員ページ )

京都大学原子炉実験所 岡本賢一

 It is well known that radiography with X-rays has been utilized for nondestructive inspection in medical and industrial fields.
Recently neutron radiography has began to be applied to the inspection of composite materials including light elements, for which the use of X-rays was not effective.

6a.第3回中性子ラジオグラフィ国際会議について----プログラムの紹介(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

-OPENING ADDRESS -
K. Katsurayama
1. INTRODUCTORY REVIEWS
Neutron Radiography in Europe, Canada and USA
      USA
E. Heiberg Status of Neutron Radiography in Japan
          JPN

6b. 中性子ラジオグラフィおよび電子線法----"セラミックス1989 No.3"の紹介 (会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

 放射線透過撮影による欠陥検出法は、直接視覚に訴える技術として広く普及している。
ここに紹介する検出方法は,従来のX線、γ線検査法では欠陥検出が不十分な単一素材、新素材及びそれらの複合材への適用を目的として開発,研究中の技法である。
今回,セラミックス検査の機会を得たのでその大略を報告する。
中性子ラジオグラフィ一の特長は、熱中性子の物質に対する吸収係数がX線と比べて本質的に違うことである。その吸収の度合いが物品の質量に無関係に元素固有の値を持っている。
これに反してX線の場合は非前に単純でおおよそ質量に比例し、その値もエネルギ一(電圧)に応じてほぼ上下に平行移励するにすぎない。

  

07回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会    

 昭和631111曰 NTT大阪内本町会館

1.中性子動画像のリアル夕イム処理システム----空間・時間積分と自乗積分画像(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 谷ロ良一

 ハードウヱアを基本とした中性子動画像処理装置の開発を行った。部分統計アルゴリズムとパイプライン的な手法によって1処理を100nsec以内に収め、ビデオレー卜演算を達成している。この装置をもちいてリアルタイム中性子画像の欠点である量子ノイズの低減と画?の向上を目指している。

3.パルス中性子源とその計測(会員ページ )

大阪大学レーザ核融合研究センター 宮本修ニ

 下記要素の検討結果を報告する。
パルス高速中性子源
 POINTO SOURCE
 LINE SOURCE
 PLANE SOURCE
高速中性子計測
 中性子イメ-ジング
 中性子検出器

4.パルス炉を使った中性子ラジオグラフィ(会員ページ )

京都大学原子炉実験所 米田憲司

 原子炉の安全解折において二相流の挙動を正しく把捏することは、非常に重要な項目である。
高温、高圧状態で金属流路内の流動体を直接観察するには、中性子ラジオグラフィが有効であり、京大炉ではMTR型板状燃料の疑似流路を用いて基礎実験を行って来た。
中性子ラジオグラフィは大きく分けると、フィルム法と中性子TV法があるが、一般にフィルム法では動態の撮影は出来ないので、中性子TV法によって流動様式の観察を行っている。

しかし、静止画像にすると非常に不鮮明で境界面の解析デ一夕としては不十分である。
これらの解決方法としてパルス炉の利用が考えられ、今回原研のNSRRで実験を行った。

6.サイクロトロンを使った中性子ラジオグラフィと分析の施設紹介(会員ページ )

住重試験検査 中新威彦

 住友重機械工業株式会社は、日本では民間で初めて、サイクロトロン(加速器)を利用して半導体材料中の不純物である微量元素を分析する技術を問発し、微量元素の分析サービス業務を開始しましたのでお知らせ致します。

7.中性子ラジオグラフィの現状と展望-----'金属88/4"の紹介(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

 金属、非金属を問わず,材料内部の観察や欠陥検出に,放射線透過撮影検査法が、直接視覚判定ができることから有効とされているのは、周知のとおりである。そのため、X線ラジオグラフィが広く用いられ,大きな貢献をしている。
技術開発がめざましい昨今、新機能性材料をはじめとし多数の新素材部品が作られている。
これらは単一素材とは限らず,多くの場合,異種材料を組合せた複合材で,そのうえ,複雑な部品として、重要な製品内に組込まれる場合が多い。

その一例として宇宙ロケットや航空機部品などがあるが、残念ながらX線で十分な検査ができない?合が多い。
筆者らのグループは、X線ラジオグラフィと平行して,十数年来、中性子ラジオグラフィの研究を行っているが,数年前,宇宙開発事業団から、宇宙ロケッ卜の国産化に伴い、ロケット部品の火藥装置(火工品)の中性子ラジオグラフィ適用の依頼を受けた。

06回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会    

 昭和63616曰 NTT大阪内本町会館

1.二相流の可視化(会員ページ )

神戸大学 竹中信行

  前立腺癌に対する放射線治療は手術と同等の効果が期待できることが知られています。その中でもI125線源を用いた小線源療法と IMRT(強度変調放射線治療)は根治的治療として重要な位置を占めています。

小線源療法は低リスク群のみならず、外照射と併用する ことにより中間リスク群から高リスク群の前立腺癌にまで適応が広がりつつあります。今回は、小線源療法の最近の動向をIMRTとの 比較を交えて紹介します。

3X線、中性子線によるファインセラミックスの欠陥検出実験(会員ページ )

財団法人ファインセラミックスセン夕- 北館恵一郎

  二次元画像センサーであるイメージングプレート(IP)は、読み取り後、可視光照射により残像を消去し何度でも再使用できる特長を もつ。

しかし、比較的高い線量を照射したり、繰り返し使用したIPでは、潜像は完全に消去されずゴースト像として観察される。

我々は、 従来考えられてきた600nm近傍の光で励起される準位の電子の他に、より短波長側の光によって励起される深い準位に電子が局在する ことを明らかにし、これがゴースト像の原因であることを示した。

4.二次元光子計数法を用いた超高感度中性子TV撮影システム(会員ページ )

名古屋大学 池田 泰

  自然エネルギーの利用が一層重要になってきた今、クリーンで無尽蔵の太陽光を有効に利用する高活性な可視光応答型光触媒の開発は 環境・エネルギーの課題に関連して重要である。講演では、光触媒の応用実用化の現状を紹介し、その後、イオン工学技術を駆使した 高活性な可視光応答型光触媒の開発に関し、光触媒機能とXAFSによる局所構造の解析結果の関連性に注目して解説する。

5.最新の非破壊分析化学とその応用(会員ページ )

国立歴史民族博物館 田□ 勇

  現在,放射線および放射能なくして医療は成り立たなくなってきています。また人類の生活エネルギーとして原子力エネルギーが利用され始め,地球温暖化問題によりその利用が見直されてきていた矢先,昨年311日,東日本大地震が起き,そして福島第一原子力発電所の事故が発生しました。
  
今回のセミナーでは,日本の現状に鑑み,低線量放射線に対する細胞の応答のしくみを概説し,また福島および近隣県での教育セミナー活動の経験を紹介します。

7.中性子ラジオグラフィ-----加速器を中心に-----"加速器科学24"の紹介(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

  現在,放射線および放射能なくして医療は成り立たなくなってきています。また人類の生活エネルギーとして原子力エネルギーが利用され始め,地球温暖化問題によりその利用が見直されてきていた矢先,昨年311日,東日本大地震が起き,そして福島第一原子力発電所の事故が発生しました。
  
今回のセミナーでは,日本の現状に鑑み,低線量放射線に対する細胞の応答のしくみを概説し,また福島および近隣県での教育セミナー活動の経験を紹介します。


05回中性子ラジオグラフィ利用技術研究会     

 昭和63219曰 NTT大阪内本町会館

1.中性子ラジオグラフィ用イメージングプレー卜による画像の検討 --京大炉と近大炉による結果について-- (会員ページ )

京都大学 原子炉実験所 岡本賢一

 室温付近に強磁性―反強磁性一次磁気相転移をもつB2FeRh合金に MeVからkeV領域のエネルギーを持つイオンビームを照射すると、弾性的 はじき出しに伴う付与エネルギーに依存してその磁気特性が変化します。講演ではイオンビーム照射による磁気改質、特にイオンマイクロビー ムや集束イオンビームを用いた局所磁気構造の作製について述べるとともに、放射光を利用したXMCD解析やPEEMによる磁区構造観察結果について言及します。

2.中性子動画処理のための時間一空間近傍演算装置(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 谷ロ良一

 磁性体は磁気記録装置やモーターなどの要となる材料です。レアメタル問題や省エネとも密接に関係しており、一層のこと磁性材料研究の 重要性が増しています。

このような動向を背景に、近年では先端的な磁気評価技術として放射光が大きな役割を担うようになっています。講 演では、材料中の磁化を含有磁性元素毎に分離して評価可能な「X線磁気円二色性実験」について、実用材料への応用例とともに紹介します。

3.サイクロトロン中性子を用いた断層撮影の試み(会員ページ )

神戸大学 教養部情報学科 園田 浩一

 原子力プラントに使用されている材料は中性子や熱にさらされることによって材料の特性が変化します。これらの変化を精度良く評価・ 予測するためには材料内部で起こっている現象の理解が必要ですが、これらの現象は数〜数十ナノメートルの極めて小さなスケールで起こっていることが多くあります。

三次元アトムプローブはこのような極微小領域の元素の分布を高感度に分析できる装置であり、本講演では 鉄鋼やステンレスといった原子炉材料内部で起こっているナノ組織変化を三次元アトムプローブにより直接観察した結果を紹介します。

4.医療および中性子ラジオグラフィ用超伝導サイクロトロンの紹介(会員ページ )

日本鋼管樺テ研究センター 青木昭雄

 高速イオンが物質に照射されると原子と衝突します。はじきとばされた原子は次々と衝突をくりかえし、結晶の中に、原子空孔とそれと 同数の格子間原子が形成されます。

ほとんどの物質ではこれらの点欠陥はいずれ合体消滅するのですが、いくつかの半導体ではこれらが生き残り、微細なセル状構造ができます。

この現象のメカニズムと、それを利用したナノ技術を紹介します。

5.ファインセラミックスの非破壊検査の評価と考察(会員ページ )

財団法人ファインセラミックスセン夕ー 北館恵一郎

  現在,放射線および放射能なくして医療は成り立たなくなってきています。また人類の生活エネルギーとして原子力エネルギーが利用され始め,地球温暖化問題によりその利用が見直されてきていた矢先,昨年311日,東日本大地震が起き,そして福島第一原子力発電所の事故が発生しました。
  
今回のセミナーでは,日本の現状に鑑み,低線量放射線に対する細胞の応答のしくみを概説し,また福島および近隣県での教育セミナー活動の経験を紹介します。

6.サイクロトロンを用いた摩耗・腐食試験(会員ページ )

住友重機械工業叶V居浜 田沢修一

  現在,放射線および放射能なくして医療は成り立たなくなってきています。また人類の生活エネルギーとして原子力エネルギーが利用され始め,地球温暖化問題によりその利用が見直されてきていた矢先,昨年311日,東日本大地震が起き,そして福島第一原子力発電所の事故が発生しました。
  
今回のセミナーでは,日本の現状に鑑み,低線量放射線に対する細胞の応答のしくみを概説し,また福島および近隣県での教育セミナー活動の経験を紹介します。

04回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会      

 

 昭和621014日 NTT大阪内本町会館

1.中性子動画のリアルタイム処理(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 谷□良一

 京都大学原子炉実験所の臨界実験装置(KUCA)は1974年より運転を開始した低出力原子炉で、主に原子炉物理の基礎実験を行うために 利用されてきた。

特に近年、新しい原子力システムとして提唱されている加速器駆動未臨界システムの基礎実験を世界に先駆けて開始 した。また、35年以上にわたり学部学生・大学院生向けの原子炉実験教育を行ってきており、国内外の原子力人材育成に大きく貢献してきた。

 

2. 中性子ラジオグラフィの考古遺物への適用(会員ページ )

財団法人元興寺文化財研究所 増澤文武

 著者らは、放射線橋かけハイドロゲルによる湿潤環境で傷治療を行う創傷被覆材(ビューゲル)を製品化し、その技術を更に発展させ、 カルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体が水とのペースト状照射でハイドロゲルになることを見出した。

これを手漉き和紙 に細かく分散させたところ困難とされていた吹き付けコーテイングが可能になり、得られた製品の強度が著しく改善でき、機械漉き和紙の 収縮性も抑制できことを実証し、製品化に繋げた。

 

3.中性子ラジオグラフィのファインセラミックス分野への適用(会員ページ )

財団法人ファインセラミックスセン夕ー 北館恵一

 近年、伴侶動物の飼育環境の向上に伴い、人と同様、高齢化に伴う疾患が増加している。これに伴い、腫瘍疾患の放射線治 療に対する需要が高まりつつある。関西唯一の獣医系大学である大阪府立大学では、平成21年のりんくう地区移転を契機に、高エネル ギー放射線治療を開始した。今後、獣医領域において、放射線治療を中心とする新たな高度診療技術の整備が一層求められる。

6.火工品と中性子ラジオグラフィ(会員ページ )

日産自動車渇F宙航空事業部 野崎良典

 近年、伴侶動物の飼育環境の向上に伴い、人と同様、高齢化に伴う疾患が増加している。これに伴い、腫瘍疾患の放射線治 療に対する需要が高まりつつある。関西唯一の獣医系大学である大阪府立大学では、平成21年のりんくう地区移転を契機に、高エネル ギー放射線治療を開始した。今後、獣医領域において、放射線治療を中心とする新たな高度診療技術の整備が一層求められる。

7.第3回中性子ラジオグラフィ国際会議(案)の紹介(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

 近年、伴侶動物の飼育環境の向上に伴い、人と同様、高齢化に伴う疾患が増加している。これに伴い、腫瘍疾患の放射線治 療に対する需要が高まりつつある。

関西唯一の獣医系大学である大阪府立大学では、平成21年のりんくう地区移転を契機に、高エネル ギー放射線治療を開始した。今後、獣医領域において、放射線治療を中心とする新たな高度診療技術の整備が一層求められる。

8.京大炉とサイクロトロンによる中性子ラジ才グラフィ ー蛍光イメージングコンパ一夕一の研究(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 辻井幸雄

 近年、伴侶動物の飼育環境の向上に伴い、人と同様、高齢化に伴う疾患が増加している。これに伴い、腫瘍疾患の放射線治 療に対する需要が高まりつつある。

関西唯一の獣医系大学である大阪府立大学では、平成21年のりんくう地区移転を契機に、高エネル ギー放射線治療を開始した。今後、獣医領域において、放射線治療を中心とする新たな高度診療技術の整備が一層求められる。

03回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会    

 

 昭和62519曰 住友重機工業

1Sb-Be線源による中性子CT(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 藤代正敏

 近年新しい機能を持つ高分子材料が次々と開発されており、これら新規機能性高分子の開発には精密な構造解析が求められている。放射光および中性子を応用した構造解析技術は、大型研究施設の充実に伴い近年急速に発展しており、高分子材料についても強力なツールとして期待されている。本講演では,放射光および中性子を用いた高分子材料の構造解析技術および弊社高分子材料への応用例について紹介する。

 

2. 中性子動画のリアルタイム処理(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 谷□良一

 現在では、放射線は医療にとってなくてはならないものとなっている。特に、周辺の科学・産業(情報科学やライフサイエンスなど)の発展に伴って、新しい利用・技術が生まれつつある。

一方、「日本人のがんの3.2 %は診断X線による」という記事がメディアに取り上げられるなど、一般の方々の放射線に対する不安感は依然強い。最近の医療分野における放射線の新しい利用を概観するとともに、放射線安全について考察する。

 

3.動画像システム開発(会員ページ )

神戸大学教養部情報学科 園田浩一

 放射線照射による食品や農産物の保存技術、「食品照射」は殺菌のみならず、成熟、発芽、老化等を放射線照射により抑制する農作物や食品の物理的保存技術である。

本講においては食品照射の技術開発の流れを踏まえて照射処理の実際について簡単に紹介するとともに安全性や消費者動向などについて最近の内外の動向を経済規模の視点も含めて述べる。

4.米国における中性子ラジオグラフィ技術の適用について(会員ページ )

三菱重工業竃シ古屋航空機製作所 安井富雄

 放射線照射による食品や農産物の保存技術、「食品照射」は殺菌のみならず、成熟、発芽、老化等を放射線照射により抑制する農作物や食品の物理的保存技術である。

本講においては食品照射の技術開発の流れを踏まえて照射処理の実際について簡単に紹介するとともに安全性や消費者動向などについて最近の内外の動向を経済規模の視点も含めて述べる。

10.中性子ラジオグラフィの利用の現状(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

 放射線照射による食品や農産物の保存技術、「食品照射」は殺菌のみならず、成熟、発芽、老化等を放射線照射により抑制する農作物や食品の物理的保存技術である。

本講においては食品照射の技術開発の流れを踏まえて照射処理の実際について簡単に紹介するとともに安全性や消費者動向などについて最近の内外の動向を経済規模の視点も含めて述べる。

02回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会   

 

昭和62218日 住友ビル

1. 中性子ラジオグラフィとその応用例(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所 平岡英一

  ラジオ グラフ ィの歴史は案外古く、第2次世界界大戦以前から進められている。しかしながら、実際の透過試験や検査に使用できる強力な中性子線源がなかったのと、イメージングの技術が十分でなかったために基礎的な的な研究段階に止っていた。 欧米では1960年頃より原子炉を用いて実用化への組織的研究が精力的に始められ、多くの研究論文が発衷され出した。

2.産業機械への応用-射出成形機モデル-(会員ページ )

住友重機械工業叶V居浜 田沢修一

  中性子を用いて物体内部を透視する中性子ラジオグラフィはX線ラジオグラフィと比較して,金属容器中の含水素物質の透視に優れた特徴がある。即ち.中性子は金属(重元素)中を透過し水素(軽元素)もしくは,特定の元素(BCd)で散乱を受ける特徴がある。

 しかし,原子炉を中性子源として用いる必要があるので,その実際的応用には色々な制約があつたと云えよう。 ここでは核医学診断用に開発された,小型サイクロ卜ロンを用いた中性子ラジオグラフィ実時間画像装置により射出成形機の動作中と金型内への射出時の透視を行なつたので,その概要とその他の応用例を紹介する。

3.中性子ラジオグラフィ動画像の画像処理(会員ページ )

神戸大学教養部情報学科 園田浩一

  誘導加速モジュレータをベースにした新型のイオン加速器が研究開発中であり、バンチあたり1091010個程度のGeV級の重イオンを供給出来ると期待されている。

GeV級の重イオンの固体標的中での飛程は大きく阻止能は良く知られているため、高出力ビームを標的照射することにより大体積/均一で、良く定義された物質の状態を形成出来る。

そのようなビーム照射標的物質は、超高圧力、高温/高密度、高い歪速度等で特徴づけられ、新物質の創成、エネルギー科学、さらには惑星科学などに貢献できる可能性がある。

01回 中性子ラジオグラフィ利用技術研究会   

 

昭和611009日 住友クラブ

1. 2回中性子ラジオグラフィ国際会議出席報告(会員ページ )

大阪府立放射線中央研究所

平岡英一

神戸大学教養部情報学科

小野厚夫

大阪府立放射線中央研究所

谷□良一

住重試験検査叶V居浜

田沢修一

 第2回中性子ラジオグラフィ国際会議がフランスのパリで開催され、出席したので概要を報告する。

 

2.研究会で取り上げるテ一マについて(会員ページ )

神戸大学教養部情報学科 園田浩一ほか

  今後、研究会で取り上げるテ一マについて、撮影技術・光学系の改良や応用例・宇宙防衛関係等について所見を交換した