大阪公立大学 放射線研究センター発
ペルチェ冷却霧箱リーフレット
霧箱による放射線の観察は目で見て直感的に放射線の存在を知ることが出来るため、教育的効果が大変大きく、様々な教育者により開発、制作・改良が成されて来ました。
一般的には、霧箱を運転するのに必要な-20℃以下の低温を得る方法として、ドライアイスを使用しています。
しかし、使用の都度ドライアイスを用意することが困難な場合が多い。
そこで、ドライアイスの準備無しにいつでも低温を確実に得る手段として、電子冷却式のペルチェ素子を使用し取扱いを簡単にしました。
更に、コッククロフト・ウォルトン回路を用いた高電圧により雑イオン除去を行い、鮮明な飛跡が得られる高性能霧箱を開発し商品化しました。
最大の特徴は確実に長時間安定してクリアな飛跡の観察が可能であるという点で、一般的な霧箱でのα線の飛跡の観察に加えて、β線の飛跡、さらにはγ線により弾き出されたδ線の観察も可能です。
この霧箱を使用して、放射線の種類による物質との相互作用の違いを直感的に学習することが出来るため、ただ単に飛んでいるのが見えた、に留まらない奥が深い放射線の世界を学習することが可能となります。
ペルチェ冷却霧箱を利用した放射線教育プログラム(霧箱添付の放射線教育参考資料)もご利用ください。
「ペルチェ冷却霧箱」の詳細は開発者の大阪府立大学 放射線研究センタ秋吉優史准教授のホームページをご覧下さい。
ONSAはこの「高性能ペルチェ冷却霧箱」の受託販売を行っています。精々ご利用ください。
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