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第一部 講演会 (13:30-17:15)
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1.臨界実験装置を用いた加速器駆動未臨界システム実験と原子力人材育成(50分)
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京都大学原子炉実験所 原子力基礎工学研究部門 教授 三澤 毅
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京都大学原子炉実験所の臨界実験装置(KUCA)は1974年より運転を開始した低出力原子炉で、主に原子炉物理の基礎実験を行うために利用されてきた。特に近年、新しい原子力システムとして提唱されている加速器駆動未臨界システムの基礎実験を世界に先駆けて開始
した。また、35年以上にわたり学部学生・大学院生向けの原子炉実験教育を行ってきており、国内外の原子力人材育成に大きく貢献してきた。
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2.放射線加工ゲルによる和紙の改質 (50分)
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(独)日本原子力研究開発機構 高崎量子応用研究所 産学連携推進部 吉井 文男
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著者らは、放射線橋かけハイドロゲルによる湿潤環境で傷治療を行う創傷被覆材(ビューゲル)を製品化し、その技術を更に発展させ、カルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体が水とのペースト状照射でハイドロゲルになることを見出した。これを手漉き和紙
に細かく分散させたところ困難とされていた吹き付けコーテイングが可能になり、得られた製品の強度が著しく改善でき、機械漉き和紙の
収縮性も抑制できことを実証し、製品化に繋げた。
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3.大阪府立大学附属獣医臨床センターにおける放射線治療について(50分)
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大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 獣医学専攻 教授 久保 喜平
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近年、伴侶動物の飼育環境の向上に伴い、人と同様、高齢化に伴う疾患が増加している。これに伴い、腫瘍疾患の放射線治療に対する需要が高まりつつある。関西唯一の獣医系大学である大阪府立大学では、平成21年のりんくう地区移転を契機に、高エネル
ギー放射線治療を開始した。今後、獣医領域において、放射線治療を中心とする新たな高度診療技術の整備が一層求められる。
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会員サロン (40分)
◇PET検査薬の供給について
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日本メジフィジックス㈱ 神戸ラボ ラボ長 井上 善雄
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PET検査は、質の高い検査が可能である反面、使用する核種の半減期が短いため、長い間PET検査薬の院内製造が可能な施設でのみ検査が
行われてきました。弊社ではPET検査の普及に向け、2005年8月からPET検査薬であるFDGスキャン注の供給を開始しました。ここでは、FDGスキャン注の製造出荷並びに安定供給への取り組みについてご紹介します。
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第二部 技術交流会 (17:30-19:00)
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