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第43回 放射線科学研究会 (終了しました)  

 

主    催:

(社)大阪ニュークリアサイエンス協会
日    時: 平成22年10月15日(金)  13:30〜19:00
場    所: 住友クラブ
大阪市西区江戸堀1-13-10  Tel:06-6443-1986 
 地下鉄四つ橋線肥後橋駅下車 A出口よりすぐ【アクセス地図】
第一部 参加費: 企業 5,000円
協会会員、大学・公設機関 1,000円
放射線科学研究会会員、学生、一般市民は無料
第二部 参加費: 3,500円
  参加を希望される方は、研究会の名前、住所、氏名、所属と第一部・第二部参加の有無を記入してまでメールでお申し込み下さい。

 

 
 
第一部 講演会 (13:30−17:15) 
1.放射光および中性子を応用した高分子材料の構造解析(50分)

      JSR株式会社四日市研究センター 主任研究員 冨永 哲雄

  近年新しい機能を持つ高分子材料が次々と開発されており、これら新規機能性高分子の開発には精密な構造解析が求められている。 放射光および中性子を応用した構造解析技術は、大型研究施設の充実に伴い近年急速に発展しており、高分子材料についても強力な ツールとして期待されている。本講演では,放射光および中性子を用いた高分子材料の構造解析技術および弊社高分子材料への応用 例について紹介する。
 
2.医療と放射線 (50分)

京都大学原子炉実験所、副所長、原子力基礎科学研究本部 放射線安全管理工学研究分野 教授 高橋 千太郎

  現在では、放射線は医療にとってなくてはならないものとなっている。特に、周辺の科学・産業(情報科学やライフサイエンスなど)の発展に伴って、新しい利用・技術が生まれつつある。一方、「日本人のがんの3.2 %は診断X線による」という記事がメディアに取り上げられるなど、一般の方々の放射線に対する不安感は依然強い。最近の医療分野における放射線の新しい利用を概観するとともに、放射線安全について考察する。
 
3.食品照射の内外における動向について(50分)

大阪府立大学大学院理学系研究科 准教授 古田 雅一

   放射線照射による食品や農産物の保存技術、「食品照射」は殺菌のみならず、成熟、発芽、老化等を放射線照射により抑制する農作物や食品の物理的保存技術である。本講においては食品照射の技術開発の流れを踏まえて照射処理の実際について簡単に紹介するとともに安全性や消費者動向などについて最近の内外の動向を経済規模の視点も含めて述べる。
 
会員サロン (40分)
食品照射検知法の最近の動き

株式会社 コーガ アイソトープ 生産部課長 廣庭 隆行

  2005年の原子力政策大綱等により、食品照射を進める上での食品照射検知法の必要性が取り上げられ、2007年には熱ルミネッセンス法(TL法)による照射検知の公定法が発行された。さらに2009年度までに検査品目を増やすためのTL法の改訂やシクロブタノン法の追加、ESR法の検討などが行われている。これらの最近の動向について特にESR法を中心に紹介する。
 
第二部 技術交流会 (17:30−19:00)