第1部 講演会 13:30〜17:30 |
|
1.放射線を利用した高分子前駆体からのセラミック材料創製(50分) |
量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学研究部門 研究企画室 主幹研究員 杉本 雅樹
|
SiCセラミック繊維は、ケイ素高分子繊維の架橋・焼成の工程により製造される。量研機構では、この架橋に電子線照射技術を応用し、セラミック複合材への応用にも耐えうる耐熱性を実現してきた。本講演ではこのSiC繊維の作製技術について紹介し、その技術を元に開発してきたSiCマクロチューブや、イオンビームを用いたSiCナノファイバー等の作製技術を中心に解説する。
|
|
2.放射線とサンルックス、そして放射線教育の教材開発へ(50分) |
(株)サンルックス 代表取締役社長 長谷 仁、 新商品開発・営業部参与 来田文夫 |
1978年創業以来、視力補正用プラスチックレンズ製造一筋に、100%メイドインジャパン、世界最高品質のレンズを1億枚以上生産している。この技術を生かし、新しいプラスチックレンズの研究から日本原子力研究開発機構との共同研究で放射線着色の特許を取得、その後α線観測プラ板SUN9、生分解性放射線実験樹脂などの学校教育教材を開発・発売している。これまでのサンルックスと放射線の関りについて紹介する。
|
|
3.最近の電子線照射装置(EPS)利用分野の動向と装置の特徴(50分) |
(株)NHVコーポレーション 加速器事業部 中西 良太
|
弊社は50年以上にわたり、低エネルギーから高エネルギーの電子線照射装置(EPS)を製造・販売してきた。これまでにタイヤ・電線業界やキュアリング分野など、400台以上のEPSを日本及び世界各国に納入し、幅広くご利用いただいている。また殺菌分野や炭素繊維の製造工程で利用されるなど、様々な分野で広がりを見せている。本講演では最近のEPS利用分野の動向と装置の特徴を紹介する。
|
|
|
4.自由界面からの液晶高分子膜の光配向制御(50分) |
名古屋大学大学院工学研究科 教授 関 隆広
|
基板表面上の光反応を介して液晶物質が配向する光配向現象は30年近く前に見出され、ここ数年で高精細な液晶ディスプレイパネルの製造過程に導入されるなど、その重要性は増している。当グループでは、液晶高分子膜においては、固体基板上ではなく空気側の表面(自由界面)の配向作用が強く、自由界面からの光配向制御も可能であることを最近見出した。自由界面からの液晶物質を配向させるアプローチの背景、特徴、展望などを紹介する。
|
|
第2部 技術交流会 17:30〜19:00 |
|