第44回 UV/EB研究会 (終了しました)

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主    催:

(社)大阪ニュークリアサイエンス協会
平成22年6月11日(金)  13:30〜19:00
場    所: 大阪大学中之島センター
大阪市北区中之島4-3-53  Tel:06-6444-2110 
       【アクセス地図】
参加費: 第1部 講演会 6,000円
 協会会員及びUV/EB会員 3,000円
 大学・公設研究機関 2,000円
 放射線科学研究会会員、学生、一般市民は無料
第2部 技術交流会 3,500円
  参加を希望される方は、研究会の名前、住所、氏名、所属と交流会参加の有無を記入してまでメールでお申し込み下さい。

 

【講演の内容】 

第1部 講演会  13:30〜
1.電子線グラフト重合による繊維機能化技術の開発

倉敷紡績株式会社 技術研究所 大島 邦裕

 産官学連携にて進めた平成15年度地域新生コンソーシアム研究開発事業「連続生産を目指した電子線グラフト重合法による繊維機能化 技術の開発」をベースとして、この度、天然繊維布帛に対して、高機能且つ高耐久性の付与技術の商業生産を開始した(弊社ブランド名: EBRIQ)ので、その開発経緯、商品について紹介する。 
 
2.100kV級EB照射処理によるCFRPの衝撃値改善

   東海大学大学院工学研究科 航空宇宙・先端材料研究室 教授 西 義武

 100kV級の低エネルギー電子線照射処理を用いることにより、炭素繊維の曲げ破壊歪を高め、延性を高める(J. Mater. Res.,16(2001) 1632)ことを見出し、さらに、熱硬化性樹脂を用いたCFRP(Mater. Trans., 47(2006) 2846)と、熱可塑性樹脂を用いたCFRTP(Mater. Trans., 50(2009) 2826)の衝撃値改善に成功している
 
3.X線ピンポイントがん治療システム開発と医学物理

東京大学大学院工学研究科原子力専攻 教授 上坂 充

 電子ライナックX線治療システムに最新のXバンド(9.3Hz) 加速器技術、薬品送達システム、数理ソフトウェア技術を結集させた総合国産システムを開発中である。次にX線を受けて動くがんを造影させ、 さらには相乗治療効果を狙うのは薬品送達システム(Drug Delivery System; DDS)である。最先端のポリマーナノテクノロジーを駆使して、 数nm程度の薬剤を包含してサイズを制御し、また修飾子をその表面に付着して患部への集積性を高める。最後に、全国の大学院で始まっている 研究開発型医学物理の教育と研究の状況も紹介する。
電子線グラフト重合法による機能材料作製法の進化

千葉大学大学院工学研究科 教授 斎藤 恭一

 電子線グラフト(接ぎ木)重合法の利点である, 任意の材質や形状の出発材料(基材)に適用できることを生かして,多孔性中空糸膜および非孔性のフィルムや粒子を基材にして, 分離や反応に役立つ機能材料をこれまで開発してきた。分離の対象は,おもに金属イオンやタンパク質である。本講演では,グラフト 材料の作製法を紹介し,従来材料に比べて,グラフト材料が高性能であることを示す。
 
第2部 技術交流会 17:30〜