第42回 UV/EB研究会 (終了しました)

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主    催:

(社)大阪ニュークリアサイエンス協会
平成21年9月25日(金)  14:00〜16:30
場    所: 住友クラブ
大阪市西区江戸堀1-13-10  Tel:06-6443-1986 
 地下鉄四つ橋線肥後橋駅下車 A出口よりすぐ【アクセス地図】
参加費: 第1部 講演会 6,000円
 協会会員及びUV/EB会員 3,000円
 大学・公設研究機関 2,000円
 放射線科学研究会会員、学生、一般市民は無料
第2部 技術交流会 3,500円
  参加を希望される方は、研究会の名前、住所、氏名、所属と交流会参加の有無を記入してまでメールでお申し込み下さい。

 

【講演の内容】 

第1部 講演会  14:00〜
1.粒子線がん治療の現状と展望

若狭湾エネルギー研究センター 粒子線医療研究室 山本 和高

 粒子線は、そのエネルギーに応じて体内の一定の深さで停止し、その直前にBragg Peakを形成する。この物理学的特徴を利用すると、通常の放射線治療に用いられているX線よりも、体内のがん病巣に対して集中して照射し、周囲の正常組織への線量を減らすことができる。X線では治療困難とされてきた悪性黒色腫等でも良好な治療効果が報告されている。粒子線治療には大きな加速器や複雑な照射システム等が必要で、国内の粒子線治療施設は、現在7ヵ所であるが、さらに4ヵ所で準備が進められている。 
 
2.電子線グラフト重合プロセスを利用した機能性高分子材料の製品化

   (株)イー・シー・イー EPIX製品部 技術課 課長 菅野 淳一

 弊社は荏原グループに属し、放射線グラフト重合を応用した製品の製造・販売を行っている。荏原グループでは1980年代から放射線グラフト重合を利用した機能性高分子材料の開発に着手し、これら材料を応用したイオン交換フィルター、純水製造装置などの各種製品を製品化してきた。製造に用いる放射線グラフト重合プロセスの特徴と、これまでに製品化した機能性高分子材料の用途および性能について概説する。
 
3.大気圧プラズマの事例紹介と今後の展望

日本プラズマトリート(株) 代表取締役 鶴本 康彦

 大気圧プラズマ技術は、装置のコンパクトさ、廉価な設備費、連続生産に向く等の理由から欧州や米国で13年ほど前から生産現場で使用され始め、急速に全世界へ広まってきました。ドイツのPlasmatreat GmbH社が開発した装置は先に述べた3つの特徴のほかに、高速処理が可能、圧縮空気は無論、N2、O2、Ar等の各種ガスや混合ガスも使えるという優れた特徴をもち、自動車、航空機、印刷、カートン、電子部品、ガラス、プラスチック業界等で使われています。更に近年になって、医療器具、医療現場、製薬分野、メッキ業界(金属、プラスチック)でも使用されようとしています。講演では最近のプラズマとコーティングの合体技術等を紹介します。
 
第2部 技術交流会 17:00〜