第24回 放射線利用総合シンポジウム

日  時 : 平成28年1月25日() 9:50〜17:00

場  所 : 大阪大学中之島センター

      (大阪市北区中之島4−3−53 TEL06-6444-2100   【アクセス地図】

主  催一般社団法人大阪ニュークリアサイエンス協会

    公立大学法人大阪府立大学 地域連携研究機構

後援・協賛団体:文部科学省、経済産業省近畿経済産業局ほか31法人。詳細は下記。

【開催の趣旨】 私たちは、放射線を有効に利用しています。しかし、平成23311日に発生した、東日本大震災に付随した東京電力福島第一原子力発電所の事故は、原子力発電だけでなく放射線に関しても国民に大きな恐怖を与えました。私たちは放射線の危険性と同時に有用性も正しく理解し、よりよい人間生活のために活かしていく必要があります。当協会では、長年に亘り研究会やシンポジウムなどを通して、放射線および原子力利用の基本的な知識の普及に努めてきました。
 本シンポジウムは放射線やビーム利用に関する様々なトピックスを、学術研究や産業・医療・環境保全などの第一線で活躍している人々の講演を通して、一般市民の方々にも理解しやすい言葉で紹介し、放射線やビーム利用の有効性の啓発活動に寄与することを目指しています。
 シンポジウムの前半では中学・高校の教育現場における放射線教育、湯川博士の原子力への関わり、後半では放射線利用による材料研究、医療への応用、原子力関連の最近の話題について第一線で活躍しておられる方々に分かり易いお話をお願いしました。お誘い合わせのうえ、多数ご参加下さい。

◇参加費:一般企業 5,000円  

    ONSA会員、後援・協賛団体会員 3,000

    大学・公設機関 1,000円   学生・一般市民 無料

◇交流会:講演終了後開催 参加費3,000円、ただし、ONSA会員・役員・参与の方は新年互助会を兼ねていますので無料。

◇参加を希望される方は、 e-mail ()で、お申込み下さい。e-mail 返信が1週間以上無い場合は、お手数ですがTEL/FAX等でご連絡下さい。
◇問合先:542-0081大阪市中央区南船場 3丁目3-27 (一社)大阪ニュークリアサイエンス協会(TEL:06-6282-3350 e-mail: 

開会挨拶 大阪府立大学地域連携研究機構 放射線研究センター長 奥田修一

1.湯川博士と原子力

NPO法人あいんしゅたいん理事長 元日本物理学会会長 坂東昌子

 20世紀は、原子の構造とそこに働く新しい力が解明され、科学の新展開の時代であった。一方で、原子核エネルギーの発見が、世界を席巻したファシズムの時代に始まったのは大変残念なことである。こうした歴史の中で、物理学者たちが何を目指したのか、それを現在の問題とつなげて考えて見たい。


2.放射線計測と聞き取りを通して生徒達と学んだ広島・福島

奈良学園中学校・高等学校 教諭 工藤博幸

 中高生が実際に広島や校内や福島で行った計測と聞き取りを報告したい。当初、私達自身が広島の現在の放射線量という自然科学的側面の誤認識をしていた。これがきっかけで、広島で9年続いた生徒の研究は福島に場所を移し、自然科学的側面に加え人々の心という社会的側面をあわせて研究対象として続いている様子を報告する。

3.放射線教育の現状と課題−放射線は魅力的な探究活動のテーマ−

京都府立桃山高等学校 教諭 高橋信幸

 高等学校での放射線教育について、勤務校での実践を例にとりあげて現状と課題を紹介する。なかでも桃山高校グローバルサイエンス部の部員達の活動をふりかえり、高校生が魅力を感じ積極的に放射線について探究する姿から見えてきた課題研究のテーマとしての放射線の可能性について考えてみたい。

4.[ONSA賞受賞講演]
核融合プラズマおよび大気圧プラズマの熱流束計測

大阪府立大学 地域連携研究機構 准教授 松浦寛人

 核融合プラズマが運ぶ熱流束は太陽表面のそれをしのぐため、その軽減化は重要な工学的課題となっている。大気圧放電プラズマは熱に弱い食品や生体物質への適用も提唱され、その微小な熱流束の正確なモニタリング技術は欠かせない。本講演では、講演者が行って来たプラズマ熱流束の評価方法の紹介を通して、これらのプラズマを利用する工学的側面を概説したい。


5.[ONSA奨励賞受賞講演]
小動物用マイクロCTを用いた生体微細構造評価と病態モデルへの応用

大阪大学医学系研究科保健学専攻 医用工学講座 助教 齋藤茂芳

 病理検査は脳や脊髄などの中枢神経系の微細構造よる病態評価が可能である。詳細な神経構造の観察が可能であるが、脳脊髄全体に渡る評価には多くの労力を要する。我々はマウスの脳および脊髄組織に対し、造影剤浸透下でのマイクロCT画像を取得し、高磁場11.7T-MRI画像との比較、免疫染色との比較、病態モデルへの応用を行った。

6.認知症の分子イメージング研究

放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 主任研究員 島田斉

 日本は世界一の高齢化率をほこっており, 人口高齢化を背景に増え続ける認知症は大きな社会問題となっている分子イメージングは生体内での分子プロセスを可視化する画像技術であるが, 認知症の病態解明や根本治療薬の開発に寄与することが期待されている本講演では, 認知症分子イメージング研究の最新の成果を紹介する


7.東電福島第1原発の廃炉のための研究基盤創生

日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門 福島研究基盤創生センター 所長 河村弘

 東電福島第1原発の廃炉作業では、遠隔機器・装置を用いた調査・作業と、サイト内の多量の放射性物質を放射性廃棄物として処理・処分することが必要不可欠である。これら廃炉作業を効果的かつ効率的に行うため、2つの研究施設を福島県の楢葉町及び大熊町に各々整備中である。これら施設の整備状況と関連研究開発の現状について報告する。


8.陽電子:身近で役に立つ反粒子

高エネルギー加速器研究機構特定教授 東大名誉教授 兵頭俊夫

 陽電子は、電子の反粒子で、電荷がプラスである以外は電子と同じ性質を持っている。電子と出会うと対消滅してγ線になる。そのγ線を検出して材料中の細孔のサイズを測ったり、がんの所在を見つけたり(PET)、また、結晶表面で全反射する陽電子を検出して表面の原子配置を決めること等に使われている。これらの使い方についてお話する。


閉会挨拶 大阪ニュークリアサイエンス協会会長 豊松秀己


後  援:

文部科学省 経済産業省近畿経済産業局  国研)日本原子力研究開発機構  大阪商工会議所 堺商工会議所 (一財)大阪科学技術センター (一財)電子科学研究所

協  賛:

(一社)日本物理学会 (公社)日本化学会 (公社)応用物理学会 (一社)電気学会 (公社)高分子学会  (一社)日本原子力学会 (公社)日本医学放射線学会 (一社)日本非破壊検査協会 日本放射光学会 (公社)日本分析化学会 (公社)日本放射線技術学会 (一社)近畿化学協会 日本陽電子科学会 (公社)日本アイソトープ協会 (一社)大阪府技術協会 日本放射線化学会 日本放射線影響学会  (一社)日本保健物理学会 (公社)大阪府放射線技師会 (一社)日本接着学会 (公社)日本表面科学会 (一社)日本核医学会 (一財)放射線利用振興協会 日本バイオマテリアル学会 日本防菌防黴学会  関西原子力懇談会

講演会終了後、新年交流会を同所・サロンにて開催します。ONSA会員、理事、および参与の方は会費無料ですので、是非ご参加ください。

上記以外の方は参加費3,000円を頂戴いたします。是非ご参加ください。

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