1 特別講演会
H11(1999)
10月25日(月) 於 大阪科学技術センター

1.地球温暖化「エネルギー危機と原子力」(会員ページ )

オックスフォード大学教授 Peter E . Hodgson

 英国オックスフォ一ド大学のホジソン教授の来日された機会を利用して、「地球温暖化、エネルギ一危機と原子力」と題するお話をお願いしました。
 ホジソン教授は核物理学の世界的な権威として著名な方で多くの教科書も書いておられます。人類にとっての重要な課題であるエネルギーと環境の調和についての講演です。
 大気中の二酸化炭素濃度は着々と増加しており、これによって地球規模の温暖化を生じ、地球上の生命に重大な結果を及ぼすと広く信じられている。天候異変に関する政府間調査委員会は、地球の温度は次世紀には1〜3.5度程度上昇すると推定ている。これにより、南極氷冠部が溶け、海面が上昇し、そして多数の低地表の国々が浸水し、それと共に地球天候において予想もつかない異変が生じることになるだろう。
 ここではニ酸化炭素の放出を低減する可能な方法を検討する。本来は、化石燃料の燃焼を低減するべきであるが、しかし、我々に必要なエネルギーを如何に確保するかが問題である。エネルギ一使用の低減を試みる事は可能であるが、しかし、まだまだ莫大な量のエネルギーを必要としている。この問題を可能とする方法としては、風力及び太陽発電、水力及び潮汐発 電、また原子力発電などが考えられる。これらの可能性を重点的に検討する。

 

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