72回 放射線科学研究会

 

    催:

(一社)大阪ニュークリアサイエンス協会

    時:

20201218日(金)  13:0017:00

    所:

サンエイビル3F

  【重要:今までの場所から変わっています】

大阪市中央区南船場3-3-27 サンエイビル3(ONSA事務局入居ビル)
 Tel:06-6282-3350 
 
地下鉄御堂筋線心斎橋駅下車徒歩5分【アクセス地図】

第一部 参加費:

会場参加:企業 5,000

協会会員、大学・公設機関 1,000

放射線科学研究会会員、学生、一般市民 無料
online
参加:一律1000

Online参加の支払い手続き:

参加申込前に銀行振り込み願います。 りそな銀行 船場支店 普通預金 3635459 一社)大阪ニュークリアサイエンス協会

 ◎今回は新型コロナの三密対策として、会場参加に加えて、online Zoomも併設(第二部は中止)致します。
奮ってご参加ください。詳細は後報)も参加を希望される方は、 参加申込みフォームからお申込み下さい。受付の返信が無い場合は、お手数ですがTEL/FAX等でご確認下さい。

542-0081 大阪市中央区南船場3丁目3番27号

電話 06-6282-3350  FAX 06-6282-3351

e-mail Address 

 

 

  第一部 講演会 (13001700) 

 

 

1. 阪大産研量子ビーム科学研究施設の紹介(50分) 

 

  大阪大学 産業科学研究所 誉田義英

 

 阪大産研量子ビーム科学研究施設は1957年に放射線の利用を目的として設置され、1978年に電子線形加速器の設置が認められて以降はCo-60γ線源の利用に加え、電子ビームの利用研究も行われてきた。その後FELや陽電子ビームの開発も行われ、更にRF電子銃ライナッ  クの設置も認められ、多様な電子ビーム・光の利用が進められている。本講演ではこれまでの経緯と現在の利用状況・形態について紹介する。

 

 

 

2.京大複合研電子ライナックの多目的利用(50分)

 

京都大学 複合原子力科学研究所 高橋俊晴

 

 30 MeVLバンドライナックで、数十MeVクラスとしては国内最高電流330μA、最大ビーム出力は10 kWである。可変範囲も、エネルギー646 MeV、パルス幅2 ns4 μsと広い。全国共同利用の装置として、ビーム出射時間は年間2,000時間を超え、パルス中性子、高エネルギーまたは低エネルギー電子線、制動X線、THz帯ミリ波帯コヒーレント放射光など多種粒子線源として、多様な研究分野に利用されている。

 

 

 

3.電子線照射装置とそのアプリケーション(50分)

 

株式会社NHVコーポレーション EB加工部 奥村康之

 

 放射線によるポリエチレンの架橋が発見されたころとほぼ同じ時期となる1957年に日新電機が電子線照射装置の開発に着手した。それから半世紀が過ぎ、弊社に受け継がれた電子線照射装置は35か国以上で活用され、モノづくりに貢献している。本講演では、電子線照射技術の利用例を交えて、今後、益々活躍の場が広がる電子線照射装置や照射サービスについてご紹介する。

 

 

 

4. 電子加速器のビームの特徴と利用研究および関西を中心とする施設の現状(50分)

大阪ニュークリアサイエンス協会 奥田修一

 電子加速器では、ビームのエネルギー、時間構造(パルス)、輝度などが制御でき、高度利用が行われている。電子ビームの特性と物質との相互作用の特徴、2次ビームとその応用、これまでの研究で得られたビーム利用に関する知見について述べる。一方で、新しい産業応用につながる基礎研究のために必要な汎用の加速器は、維持管理が困難になっている。関西を中心にこの現状を報告する。