4 材料科学講演会(第13ONSA先端科学研究会)
H1O(1998)
12月9日(水) 於大阪NTT内本町会館

1.有機材料の薄膜トランジスター(TFT)への応用(会員ページ )

三菱電機叶謦[技術総合研究所分子素子部 淵上宏幸

近年、アクティブな機能を発言する有機材料が注目され、プラスティックTFTなど将来の電子デバイスへの応用が期待されている。本講演では、有機TFTの独自の特徴などについて概説し、研究の現状について述べる。

 

2.単結晶Si中への酸素イオン注入によるSiO2絶縁膜形成技術(SIMOX)−単結晶SiSiO2界面構造のダイナミックス−(会員ページ )

関西大学工学部電子工学科 大村泰久

SIMOX技術によるSOI(Silicon-on-insulator)基板は、超LSIへの実用化を間近にしている。しかし、半導体素子の微細化が極限的な寸法に近づきつつある現在、それらを搭載する基板に求められる品質はさらに厳しくなっている。この課題に挑戦するには、理論的に新たな視点で研究に取り組む必要がある。本講演では、SOI技術の将来的な課題と期待、およびそれに対する取り組み方について考察した結果を述べる。

 

3.スーパーアイ・イメージセンサーへの取り組み(会員ページ )

大阪大学基礎工学研究科 奥山雅則

大阪府先導的プロジェクト「スーパーアイ・イメージセンサ」への取り組みについて紹介する。具体的な研究テーマとして、熱・色イメージング、立体感覚イメージング、匂い・香りの高次判別、シリコンプロセスがある。

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3 材料科学講演会(第10ONSA先端科学研究会)
H1O(1998)
722日(水) 於大阪NTT内本町会館

1.電波吸収体の応用設計コンセプト(会員ページ )

三菱電線工業葛@器部品事業部 工藤敏夫

電波利用技術の発展に伴い、電波吸収体が各方面で使用されている。その開発の端緒となったレーダー電波に対する防御の軍事用途から、昨今のTV電波障害対策や電波暗室用まで、国内外の多様な種類の電波吸収体とその応用事例ならびに今後の動向を紹介するとともに、その設計コンセプトについても弊社製品を例にとり簡単に説明する。

 

2.鉛フリーはんだ材料の諸特性(会員ページ )

内橋エステック葛Z術部はんだ開発課 田中嘉明

近年、世界的に環境に対する意識が高まり、環境保全活動が活発化しつつある中で、生体に有害な鉛についても使用量を削減する動きにある。しかしながら、はんだにおける鉛フリー化は一朝一夕には進まず、多くの観点から問題が指摘されている。ここでは、代表的な鉛フリーはんだの諸特性について述べると共に、解決すべき問題点を明確にする。

 

3.超吸水ポリマーの開発と応用への展望(会員ページ )

鞄本触媒高分子研究所 田原秀行

吸水性ポリマーが開発され、もっとも大きな応用分野である衛生材料としての利用が拡大していることは既に一般に広く知られている。本講演では、衛生材料分野以外の土木建築分野などの応用分野への展開について、衛生材料向けとは異なった材料の開発とその応用展開について、幾つかの事例紹介を中心に話を進める。

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2回材料科学講演会(第6ONSA先端科学研究会)
H9(1997)
1119日(水) 於大阪NTT内本町会館

1.ナノ構造を制御したセラミックスの作製と応用(会員ページ )

大阪府立産業技術総合研究所ファインセラミックスグループ 宮本大樹

セラミックスの微細構造をナノメーターレベルで制御することによって、機械的性質や化学的性質を大きく向上させることができる。例えば、アルミナを含むジルコニア焼結体はナノ粒径の緻密な構造を持ち異常に大きな靱性を示す。また、アルミナの粒界に極く微量のジルコニア層を介在させることにより強度は飛躍的に高くなる。これらのナノ構造制御セラミックス研究開発の現状と今後予想される新しい応用分野について解説する。また筆者のグループで開発したゼオライトハニカムによる環境浄化装置等の開発についても説明する予定である。

 

2.有機EL材料の開発(会員ページ )

ミノルタ()研究開発本部 植田秀昭

近年、有機EL素子は新しい表示素子として注目を集め、現在、各方面で活発に研究開発が進められ、近々上市されるところまで性能が向上してきた。性能の向上にはいろいろな要因が考えられるが、その一つに優れた有機材料を用いたことが考えられる。現状の有機EL用材料の紹介と今後の開発動向について我が社の状況も含めて報告する。

 

3.青色発光ダイオードの開発とレーザーへの展開(会員ページ )

日亜化学工業()開発部 中村修二

発光ダイオード(LED)の高光度フルカラー、あるいはデジタルビデオディスク(DVD)等の光ディスクの高密度記録のため、短波長青色発光素子の実現はワイドギャップ半導体材料を研究している人たちにとっては長年の夢であった。最近GaN系半導体材料を使用して従来の100倍ほど明るい高光度の青・緑LEDが相次いで開発製品化された。また、半導体レーザーでは最短波長である400nm前後の青紫色レーザーも1995年末に世界で初めて開発された。ここでは、これらGaN系発光素子の研究開発について述べる。

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1 材料科学講演会(第2ONSA先端科学研究会)
H9(1997)
724日(木) 於たかつガーデン(大阪府教育会館)

1.新規光機能酸化膜の現状と展望(会員ページ )

大阪産業大学工学部 松下辰彦

新規な光機能酸化物としてITO(インジウム錫酸化物)より優れた特性を示すZnO系透明導電膜を中心に、その物性から応用までを述べる。さらに、最近ZnO系薄膜の光記録機能についても可能性を見出したので、その将来展望についても触れる。

 

2.光ファイバーの医療利用(会員ページ )-極細径石英ファイバ内視鏡を中心に−

三菱電線工業() 内海 厚

演者らが世界に先駆けて開発した石英系イメージファイバ及び医療用極細径内視鏡について、技術ベース、材料、製法、特性、用途、及び医療技術への新しい利用動向やマイクロマシンとの関連などについて概説する。

 

3.インテリジェント材料の概念と将来動向(会員ページ )

イオン工学研究所長 高木俊宜

我々の作っている「物」に、生命体が何気なくやっている寿命予知、自己修復、自己学習などの機能を持たせられないか。自らが外部環境や内部異常を検知し(センサ機能)、自らが判断し(プロセッサ機能)、行動を起こすあるいは指示する機能(アクチュエータ機能)を併せ有する材料の開発である。従来の材料に情報の概念を組み入れた新概念の構築である。安全工学、人間工学、環境工学、エネルギー工学、新材料・省資源工学の立場からも極めて重要である。 

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