地球と放射線は切っても切れない関係があります。
今から約45億年前、濃厚な星間ガスの中で地球は多<の小惑星と同様に、氷とチリのかたまりとして誕生したと言われています。
そして衝突と集合を繰り返しながら大きくなり、同時に地球内部に含まれる放射性物質からの放射線による熱で暖められながら、やがて現在のように密度の高い惑星になったと考えられています。
ところで、地球の誕生が45億年前ということがどうして分かったのでしょうか。
それは、地球を形作っている岩石に含まれるウランやカリウムなどの放射性元素が知らせてくれるのです。
これらの元素は数十億年という長い時間にわたって、ゆっくりと放射線を出し続け、他の元素に変わります。その変化の度合いを測ることによって、岩石、つまり地球のできた時聞が分かるのです。
これらの元素は、今もゆっくりと放射線を出し続け、地球の内部を暖めて、火山や温泉の源になっているのです。そんな地球上に住む私たちも放射線とはとても身近な関係にあります。食べ物や皆さんの体の中に、放射性のカリウムが含まれていることもその一つです。
そんな放射線のことをもっと良く知って、上手に付き合いましょう。
|