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1.はじめに
 2009年7月3日(金)〜9月23日(水)東京国立近代美術館において「ゴーギャン展」が開催されている。ゴーギャンとは印象派を代表するフランスの画家である(1848〜1903)。彼の代表作に「我々はどこからきたのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」がある。これは畢生の大作といわれ、遺書代わりに描かれたものである。絵画の価値はわからなくても「我々はどこからきたのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」の表題については誰もが一度は考えた事と思う。
 琵琶湖周辺を旅更や塵を噴出しながら、ゆっくりと消えていく。最後に燃えカスのような白色わい星として残る。
 核融合反応は軽い元素が融合してエネルギーを放出するもので、核分裂は重い元素が軽い元素に分裂してエネルギーを放出するものである。現在の原子力発電は核分裂を利用したものであるが、未来の発電として核融合炉が考えられている。

4.銀河系の形成
 宇宙は急激に膨張した。その時、宇宙に放出された物質は一様に分布するのではなく濃淡が出来る、その濃淡が銀河である。宇宙誕生から10億年後には星や星が集まった銀河が出来上がった。そして、銀河が10個ほど集まり、銀河群を形成された。さらに銀河群が集まって銀河団を作り、さらに超銀河団を形成する,宇宙はこのように階層構造をしている。この様子を「グレートウオール」(宇宙の万里の長城)とも言われている。物質が衝突・結合する時には必ず回転する。そのため、ガス星は回転している。ガス星が集まった銀河も巨大な「渦」を巻きながらその中心部へと引き込まれていく。われわれの銀河系(天の川銀河)には2000〜2500億個の星があるといわれている。銀河系を横から見ると円盤状になっており、円盤の中心(銀河中心)の周囲を沢山の星が回っている。これらの星は回転しながら最後には銀河中心に引き込まれていく。銀河系の周囲を回っている星の―つが太陽である。太陽もいずれは銀河中心に引き込まれていくであろう。
 太陽は一度爆発し、周辺に散らばった星の塵が再度衝突を繰り返しながら結合し、現在の太陽ができあがった。太陽の大部分は水素で出来ており、その水素がヘリウムに変換(核融合反応)した時にエネルギーを放出する。現在は水素の半分ぐらいがヘリウムに変換されている。太陽の周りを太陽に近いほうから水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個の惑星が回っている。昔は冥王星も惑星の一つであったが、質量が小さすぎるという事から、2006年8月24日に国際天文学連合(IAU)が準惑星に分類した。
 これら惑星の外側を水・一酸化炭素・二酸化炭素・メタンなどの氷を主成分とするオールトの雲が球殼状に取り巻いている。地球も太陽の周りを回っている惑星に一つである。太陽も死を迎えるときは膨張を始める。丁度、太陽の周囲を回っている地球の近くまで膨張する。勿論、そのときには生命は全滅していると思われる。

5.月の誕生
 46億年前、宇宙空間に飛び散った原子やガスが集まって、地球が誕生した。誕生して間もない頃、星の塊が地球に衝突した。その時に破壊された星の塊残骸と衝突によってえぐりとられた地球の表層物質が再度集まって固まり、月が出来たと言われている。地球から分離したばかりの月は地球の近傍を回っていた。そのため、月が地球に与える影響が非常に大きい。地球上に生命が誕生したのも月の影響といわれている。生命の誕生については次号で述べることにして、最近、見る事の出来たロマンチックな皆既日食の話を付け加える。
 太陽の直径は月の約400倍あるが、地球からの距離も月の400倍遠く離れているので、地球から見た場合、月が太陽を完全に覆い隠す時がある。このときは太陽の光は地球に届かない。しかし、太陽の周りのコロナがリング状に輝いて見える。これを皆既日食という。しかし、月の地球周回軌道及び地球の公転軌道は楕円であるため、地球から見た太陽と月の視直径は常に一定ではない。そのため条件が整はなければ皆既日食は見ることが出来ない。今回、日本では46年ぶりに皆既日食を見ることが出来るようになったが、日本の各地では曇りや雨の空模様であった。しかし、7月22日10時10分〜12時49分硫黄島近間海の船上できれいな皆既日食が観察された。その時の写真を図表1に示す。太陽がすべて隠れる直前と直後に太陽の光が一ケ所だけ漏れ出て輝く瞬間がある。これをダイヤモンドリングといわれている,この時の写真を図表2に示す。しかし、月が太陽をすっぽりと隠すことが出来なく、太陽の外周が月の外側にはみ出て見える場合がある。このときを金環日食という。
 宇宙は「無」より出来た。そして、大爆発を起こし、今なお膨張を続けている。このインフレーションはいつまで続くのであろうか。バブルの崩壊はないのであろうか。バプルが崩壊した場合、膨張が収縮に転じて、もとの無に転じてしまう、これをビッグクランチという。壮大な宇宙の中に存在する一つの塊が銀河系である。銀河系のなかの一つの星が太陽である。その太陽の周りを地球が回っている。我々はその地球の表層に生活している,


ESI-News Vol.28 No4. 2009より転載