大阪公立大学放射線研究センターの放射線施設
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コバルト60ガンマ線源が水中で発するチェレンコフ光 |
当放射線研究センターには、研究機関としては西日本で最大規模の放射線施設が設置されています。施設は密封型の各種照射用線源を擁する放射線照射施設と非密封型のラジオアイソトープが扱える実験棟に大別されます。 [放射線照射施設] 照射用の放射線施設として、電子線加速器とコバルト60ガンマ線照射施設の2種類があります。詳細な仕様は下表に示す通りです。その他に、より小規模なものとして動物実験棟にX線照射施設があります。 放射性核種を扱える放射化学実験棟(トレーサー棟)をはじめ、屋外管理棟で非密封放射性物質の使用が許可されています。 |
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<装置の詳細>
この施設は放射線研究センターの前身である大阪府立放射線中央研究所の設立とともに第1期の建設が行われ、以後、数回の増設を重ねて現状に至っています。2001年8月現在の総保有線源強度は約3800TBq(約10万キュリー)で、研究レベルの線源としては西日本で最大級となっています。 線源は次表のようにいくつかの部屋または照射容器に分けられ、目的に応じて照射室またはプールで照射します。表に各形態で利用できる照射線量率を示します。 線源は表のような大きさの部屋の中心よりややずれた位置の地下に置かれており、あらかじめ室内にセットした物体に対して、線源を室外からワイヤーで引き上げて照射します。希望する線量率は線源からの距離を基に計算して決定します。特に第2室では、位置の精度も高く、化学線量計と3桁まで一致することが確認されているので、精度の高い実験をすることが出来ます。
放射線の遮蔽体に水を利用するもので、水深約5mの深さに線源が置かれています。ペンシル型のチューブに熔封されたコバルト60が円筒状容器の外側に配置され、被照射物をその内側に置いて照射します。線源との距離が短いので線量率は室内照射に較べてかなり高くなります。ただし、容器の体積に下記のような制限があります。利用できる円筒の高さはいずれも25cmです。
*: 水についての吸収線量率で表した値です。 ・ コバルト60の半減期は約5.3年です。各数値は2011年3月1日現在です。詳細は必要に応じてお問い合わせ下さい。 現在、コバルト60ガンマ線の照射は(社)大阪ニュークリアサイエンス協会が大阪公立大学の委託をうけて、受付から照射までの業務を担当しています。料金については、現在、大学の法人化に伴い、体系の見直しが行われています。お急ぎの方はONSA事務局 () までお問合せ下さい。
18核種(H-3, N-13, C-14, Na-22, Na-24, P-32, P-33, S-35, K-42, Ca-45, Cr-51, Fe-59, Cu-62, Cu-64, Tc-99m, Tc-99, I-125, I-131)の放射性核種を扱える放射化学実験棟(トレーサー棟)が使用できます。 当研究センターはマウス、ラット、ウサギなど小動物の飼育施設を保有しており、動物実験棟で動物へのX線照射実験が行えます。その他、各種放射線関連測定装置、X線解析装置、質量分析装置、イオンビーム分析装置などがあります。 ◎なお、これらの施設のご利用を希望される方はONSAにお問い合わせ下さい。 ご相談は無料です。 |
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