その他、ことしは「学校」と言う形を生かして、来場者に「魔法のノート」と言う冊子が配られると言う工夫があった。これは場内を回る手引きにもなっていたが、これが非常に良かったと言う印象を持った。たとえば、これまで比較的うわの空で通過されるケースが多かった霧箱コーナーで見る限り、来訪者のほとんどが熱心に箱の中を見つめ、白いひも状の白雲をはっきり確認して行ってくれた。
あれこれの工夫が生きた上に、とくに今回は、多くの関係者のご苦労が実ったのであろうか、来場者の集計値がここ数年の値の約50%増という驚くべき数字(31,000人強)となった。まだ、アンケートの結果がまとまっていないので、詳しい解析はされていないが、回を重ねる毎に経験を生かして来たI&Sのスタッフのアイデアとご苦労も忍ばれる。
大学機構の改革が迫り、放射線展の行方も取りざたされる近頃だが、何とか続けて行きたいと言うのが関係者の願いである。
(S.F.)
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