この放射線展で「霧箱」の針の先にある小さな塊から白い飛行機雲のような線が次々と飛び出るのが観察されます。 これは放射線によるものです。自然には放射線を出す物質があり、それは私たちの身体の中にもあります。でもごくわずかな量なので、私たちは気がつきません。
放射線の正体は、光の波やとても小さな粒子で、これらが大きなエネルギーを運んだり生み出したりします。私たちは、この放射線エネルギーをくらしに利用しています。光はエネルギーを運ぶ波であり、ひとつひとつ数えることもできる、とても不思議な性質があります。いつも私たちの身近にある、小さいエネルギーの電波、赤や青のような色のある光、さらに大きなエネルギーを持つエックス線やガンマ線という放射線は、ともに光の仲間です。
放射線のエネルギーは、物質の中で別の形の光などに形を変えながら、最後には熱のエネルギーになります。さぁ、光と放射線の不思議な世界をのぞいてみよう。
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